AGA治療|プロペシアとミノキシジルの併用や効果について

2021.07.08 更新
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プロペシアは我が国におけるAGA治療薬のパイオニア的存在であり、多くのクリニックでプロペシアを利用した薄毛治療がおこなわれています。

また、ミノキシジルにも発毛効果が期待できることから、両者を併用して治療に臨むことも少なくありません。

では、両者にはどのような効果や特徴があるのでしょうか。

— 目次 —

プロペシアとミノキシジルとは

プロペシアは男性の薄毛であるAGA治療薬として、パイオニア的存在に位置しています。

薄毛治療専門のクリニックではもっとも一般的に用いられている治療薬でもあります。

ミノキシジルはもともと高血圧の治療薬として用いられていましたが、発毛効果が発見されたことから、低用量の薄毛治療薬として転用された経緯があります。

プロペシアとミノキシジルは併用されることもよくあります。

  • プロペシアはAGA治療薬のパイオニア的存在である
  • ミノキシジルには発毛効果が認められている
  • プロペシアとミノキシジルは併用されることもある
  • プロペシアについて

    プロペシアは男性に見られる薄毛の代表例でもあるAGA(男性型脱毛症)の治療薬です。

    有効成分としてフィナステリドが配合されており、日本では2005年に厚生労働省によってAGA治療薬として認可されました。

    フィナステリドはもともと男性に見られる前立腺肥大症の治療薬として用いられていましたが、服用した方の多くに発毛が認められたことから、低用量のフィナステリド錠として、プロペシアが開発されることとなったのです。

    前立腺肥大の治療に用いられるフィナステリド錠は、フィナステリドを5㎎配合していますが、AGA治療に用いられるプロペシアには、フィナステリドが0.2㎎ないし1.0㎎配合されています。

    ミノキシジルについて

    ミノキシジルは1960年代にアメリカで高血圧の治療薬として利用されていましたが、服用者に発毛が見られたことから、低用量の外用薬としてロゲインが開発されることとなりました。

    日本では1999年に大正製薬から発売された「リアップ」シリーズが、一般用医薬品(第一類医薬品)としてよく知られています。

    ミノキシジルは女性でも利用することが可能であり、薄毛治療を専門とするクリニックでは、女性の薄毛治療にミノキシジル外用薬を用いるケースも少なくありません。

    プロペシアとミノキシジルの効果について

    プロペシアとミノキシジルはいずれもAGAの治療に用いられていますが、それぞれに違った作用機序があります。

    そこで、プロペシアとミノキシジルの効果および、両者の違いについてご紹介します。

  • プロペシアにはAGAの原因となるTGF-βの産生を抑止する作用がある
  • ミノキシジルには血管を拡張し、血行を促進する作用がある
  • ミノキシジルを頭皮に塗布することで、頭皮環境を改善することが可能となる
  • ミノキシジルには毛乳頭や毛母細胞を活性化させる作用も期待されている
  • プロペシアの効果について

    プロペシアの主成分であるフィナステリドには、AGAを発症する原因となる物質の産生を抑止する効果が期待されています。

    ミノキシジルの効果について

    ミノキシジルによってなぜ発毛が起こるのかについては、いまだに分かっていないことも多いのですが、毛乳頭や毛母細胞の働きが活性化することで、薄毛を改善する効果が得られるのではないかと考えられています。

    プロペシアとミノキシジルの効果の違いについて

    ともに薄毛の治療薬として用いられているプロペシアとミノキシジルですが、両者には決定的な違いがあります。

    その違いを知ることで、より効率的に発毛を促進することが期待できます。

    プロペシアにはAGAの原因物質を抑止する作用がある

    プロペシアの有効成分であるフィナステリドには、AGAの原因となるTGF-β(有害なサイトカインの一種)の産生を抑止する作用があります。

    TGF-βには髪の毛が生え替わる正常なサイクル(ヘアサイクルと言います)を乱す作用があるため、TGF-βが多く産生されることで抜け毛が進行し、結果として薄毛の発症につながるのです。

    TGF-βは、男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロン(DHT)が、アンドロゲンレセプターと呼ばれる男性ホルモン受容器と結合することで生み出されます。

    ジヒドロテストステロンは、男性ホルモンとしてよく知られているテストステロンがより強力化したものなのですが、その強力化にあたって、体内における酵素の一種である5α-リダクターゼが重要な働きをします。

    5α-リダクターゼは頭頂部や前頭部に多く分布しているため、AGAを発症した場合、いわゆるO字ハゲやM字ハゲを発症しやすくなるのです。

    プロペシアの有効成分であるフィナステリドには、5α-リダクターゼの働きを阻害する作用があります。

    その結果、TGF-βの産生を抑止することで、ヘアサイクルを正常化させ、抜け毛の予防および、発毛の促進につなげることが可能となるのです。

    ミノキシジルには発毛環境を整える働きがある

    ミノキシジルはもともと高血圧の治療薬として用いられていましたが、それは、ミノキシジルに血管を拡張し、血液の循環を促す作用があるからです。

    現在では副作用の危険性から高血圧の治療に用いられることはなくなっていますが、低用量の外用薬にはそれほど副作用のリスクがないため、育毛や発毛目的で利用されています。

    植物が大きく成長するためには、肥沃な土壌と栄養が必要であるように、髪の毛が強く・太く成長するためには良好な頭皮関係と、血液循環が欠かせません。

    なぜなら、血液が全身に酸素と栄養を運んでいるからです。

    頭皮へと送られる血液の量が減少すると、髪の毛が健康に育つための栄養が不足します。

    その結果、髪の毛が細く、弱くなってしまい、抜け毛のリスクを増す結果となるのです。

    ミノキシジルを頭皮に塗布することで、局所の血液循環が改善されると、頭皮環境の良化につながり、抜け毛を予防し、発毛を促進することが期待できるのです。

    利用方法の違い

    プロペシアの有効成分であるフィナステリドと、ミノキシジルは、いずれも厚生労働省によってその発毛効果が認められています。

    ただ、フィナステリドに関しては内服タイプの治療薬が認められているのに対し、ミノキシジルに関しては外用薬(塗り薬タイプ)のみが認められています。

    というのも、ミノキシジルの血管拡張作用は、動脈にしか及ばないことが分かってきたからです。

    動脈だけが拡張し、静脈にはその効果が及ばないとなると、かえって心臓へと負担をかけてしまいます。

    そのため、現在では高血圧の治療薬として用いられることが無くなったのです。

    ですが、低用量の外用薬を局所に塗布するのであれば、その効果は限局的となるため、内服タイプのような副作用の心配はあまりありません。

    また、プロペシアは1日に1錠を服用することが原則となっていますが、ミノキシジル外用薬は、1日に2度、1ミリリットルの塗布が推奨されています。

    対象の違い

    男性ホルモンにアプローチするプロペシアに関しては、原則として女性の服用が禁止されています。

    場合によっては、女性が触れることすら禁止されるケースがあります。

    特に男児を懐妊している女性がプロペシアを誤って服用した場合、男児の外生殖器の成長が阻害されてしまうリスクがあります。

    そのため、男児を懐妊中の女性が誤飲しないよう、注意する必要があります。

    医師によっては、プロペシアに触れることすら禁じることもあります。

    というのも、医薬品の有効成分が皮膚を介して体内に吸収されることがあるからです。

    外用タイプのミノキシジルに関しては、女性の利用が認められています。

    実際に一般用医薬品でも女性を対象にしたミノキシジル外用薬がありますし、クリニックでも女性の薄毛治療にあたり、ミノキシジル外用薬を利用することが少なくありません。

    ミノキシジルとプロペシアは併用がおすすめ

    AGA治療専門のクリニックでは、男性の薄毛治療にあたり、ミノキシジルとプロペシアの併用を推奨することがあります。

  • ミノキシジルとプロペシアは作用機序が異なるため併用が可能
  • ミノキシジルとプロペシアを併用してもデメリットがあまりない
  • それぞれの作用が異なる

    すでに見てきましたように、ミノキシジルとプロペシアとでは作用機序が異なっています。

    そのため、両者を併用することには特に問題がありません。

    むしろ、ミノキシジルの血行促進効果によって、プロペシアの有効成分であるフィナステリドをより効率的に頭皮へと送り届けることが可能となるため、効果的にAGAを改善することが期待できます。

    併用によるデメリットが大きくない

    プロペシアと同様に、5α-リダクターゼの働きを阻害する治療薬にザガーロがあります。

    ザガーロにはプロペシアよりも高い発毛効果が期待されており、薄毛に悩まされている男性にとっては明るい材料となっています。

    ただ、プロペシアとザガーロには似たような作用機序があるため、併用しても副作用のリスクが増すなど、デメリットの方が大きな問題となります。

    その点、プロペシアとミノキシジルとでは作用記事が異なっているため、併用したところでデメリットが大きくなるようなことはありません。

    新宿メディカルクリニックのAGA治療について

    新宿メディカルクリニックでは、男性だけでなく女性の薄毛治療もおこなっていますが、特に男性に見られるAGAの治療は、次のような方法でおこなっています。

  • AGAの治療にミノキシジルタブレットも利用している
  • 発毛効果の高いメソセラピーも行っている
  • 副作用のリスクを考慮した治療を行っている
  • ミノキシジルタブレットを利用

    新宿メディカルクリニックでは、内服タイプのミノキシジル(ミノキシジルタブレット)も利用しています。

    なぜなら、内服タイプのミノキシジルの方が、外用薬よりも高い発毛効果を期待できるからです。

    ただし、ミノキシジルタブレットには心臓への負担を増すという副作用があるため、薄毛治療に特化した医師が、副作用に十分配慮したうえで慎重に処方をおこなっています。

    メソセラピーも行っている

    メソセラピーは、頭皮下にグロースファクター(髪の毛の成長にとって重要な成分)を直接注入することで、高い発毛効果を得る治療法です。

    当院では最先端のメドジェット治療を採用しており、従来の針を用いたメソセラピーのような痛みを感じることなく、治療を受けていただくことが可能となっています。

    安全に配慮した治療を心がけている

    実は、ミノキシジルタブレットやプロペシア、およびプロペシアのジェネリック(安価なフィンペシアなど)は、個人輸入代理店から購入することも可能です。

    ただ、自己判断で治療薬を服用した場合、副作用が起こっても国による救済措置が受けられません。

    また、知らないうちに肝機能障害が進行するなど、効果に比してリスクが大きくなります。

    当院のような薄毛治療専門のクリニックでは、1人1人に合った治療法や、医薬品の処方をおこなっており、安心・安全を第一に、薄毛の改善に取り組んでいただくことが可能です。

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    まとめ

    プロペシアとミノキシジルは作用機序が異なっているため、多くのクリニックで併用が推奨されています。

    ミノキシジルの血行促進効果により、プロペシアの有効成分をより効果的に頭皮へと送り届けることが可能となります。

    当院では発毛効果の高いミノキシジルタブレットを利用していますが、定期的に検査を行うなど、副作用のリスクを最小限度にとどめつつ、効率よく薄毛の改善に努めています。

    投薬治療以外にも、発毛効果の高いメソセラピーもおこなっています。

    プロペシアとミノキシジルの併用を考えている方や、メソセラピーに興味をお持ちの方は、まずは無料カウンセリングでお問い合わせください。

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