ストレスは私たちの心身にさまざまな悪影響を与えますが、抜け毛が増えることもそのうちの1つです。
では、ストレスと抜け毛にはどのような関係があるのでしょうか。
また、ストレスが原因の抜け毛には、どのような特徴が見られるのでしょうか。
今回はストレスと抜け毛との関係や、抜け毛の改善法について詳しく紹介しています。
— 目次 —
ストレスは体に悪影響|頭皮や体への影響
ストレスは私たちの身体にさまざまな悪影響を及ぼしますが、では、頭皮や髪の毛にとってはどのような悪影響があるのでしょうか。
また、なぜそれが抜け毛や薄毛につながるのでしょうか。
ホルモンバランスの乱れ
ストレスによって私たちの身体にもたらされる悪影響の1つが、ホルモンバランスの乱れです。
脳はストレスの影響を受けやすいため、ストレス状態が続くと、ホルモンを分泌する身体の諸機関の働きに悪影響を与えるのです。
男性の場合、男性ホルモンの一種であるテストステロンがより強力になったジヒドロテストステロン(DHT)が増加することによって、男性特有の抜け毛を引き起こすことが分かっています。
女性の場合、女性らしさを形作るホルモンであるエストロゲンの分泌量が減少することで、抜け毛のリスクを高めることが分かっています。
自律神経の乱れ
自律神経の乱れも、過度のストレスによって起こる悪影響の1つです。
自律神経は交感神経と副交感神経から成っており、両者がバランスをとることで、私たちの生命活動が円滑に保たれています。
身体や脳を活発に働かせる日中には交感神経が優位に傾き、身体を休める夕方以降の時間帯になると、徐々に副交感神経が優位に傾きます。
ところが、過度のストレス状態が続くことで、夜になっても交感神経優位の状態が続くことで、睡眠の質が低下し、身体を回復させることができなくなっていきます。
いわば夜になってもアクセルを踏んでいるような状態になるわけです。
そのような状態が続くと、夜に身体を回復させられないだけでなく、日中に眠くなって仕事や勉強の能率が低下する結果となります。
また、交感神経が優位に傾くと、全身の血管が収縮します。
その結果、血液の循環が悪くなり、全身の栄養状態低下にもつながります。
薄毛になりやすい
ストレスがたまってくると、薄毛になる可能性も出てきます。
では、どのようなメカニズムで薄毛になるリスクが高くなるのでしょうか。
亜鉛の減少
髪の毛はたんぱく質の一種であるケラチンから作られていますが、食事から摂取されたたんぱく質が直接髪の毛になるわけではありません。
体内に取り込まれたたんぱく質はいったんアミノ酸に分解され、身体の各部を作る元となります。
ケラチンは亜鉛の働きによって再合成されたたんぱく質であるため、髪の毛の成長には亜鉛の摂取も欠かせないのです。
心身のストレスがたまると、体内における活性酸素の産生が活発になります。
活性酸素は身体にとって「サビ」のようなもので、私たちの身体を老化させる原因となります。
そのため活性酸素を適度に除去することが求められるのですが、その際に体内の亜鉛が消費されます。
その結果、髪の毛を作るための栄養が不足し、薄毛になる可能性を高めるのです。
頭皮の血行不良
先述したように、ストレス状態が続くことで、交感神経が優位に傾くと、全身の血管が収縮します。
髪の毛は毛母細胞が分裂することで成長を続けるのですが、毛細血管が収縮することで栄養を受け取れなくなると、髪の毛を成長させるためのエネルギーが不足し、結果として薄毛のリスクが増すのです。
ヘアサイクルの乱れ
ヘアサイクルの乱れも薄毛のリスクを高めます。
ヘアサイクルとは髪の毛が生え、成長し、抜け落ちるまでの周期を意味します。
ヘアサイクルは2年から6年におよぶ髪の毛の成長期を経て、2週間から3週間にわたる退行期を迎えます。
退行期を迎えると、毛母細胞の分裂が停止、髪の毛が成長しなくなります。
その後、2ヶ月から3ヶ月におよぶ休止期を迎え、新しく生えてきた髪の毛に押し出されるようにして、成長を終えた髪の毛は抜け落ちます。
このサイクルが正常であれば、髪の毛が抜けてもまたすぐに髪の毛が生えてきます。
ところが、ストレスによってヘアサイクルの周期が乱れると、髪の毛の成長期が短縮されてしまいます。
すると、髪の毛が抜け落ちても新しい髪の毛が育っていないという事態に陥ります。
そのような毛穴が増えることによって、徐々に薄毛が進行するのです。
抜け毛が気になる方がチェックするべき項目
ストレスの自覚がある方で、抜け毛が気になっている方は、抜け毛の本数や状態をチェックしてみましょう。
ストレスが原因の抜け毛には、どんな特徴があるのでしょうか。
毛根の形や色
正常な抜け毛の根元には、毛根鞘(もうこんしょう)と呼ばれるゼリー状の物質が付着しています。
毛根鞘は髪の毛と頭皮を結ぶ接着剤のようなもので、正常なヘアサイクルを終えた髪の毛には毛根鞘が付着しているものです。
ただ、白くて大きくベタベタとした塊がついている場合は、皮脂が過剰に分泌され、頭皮環境が悪化している可能性もあります。
抜け毛の太さや長さ
正常な抜け毛は根元部分が膨らんでいて、マッチ棒のような形をしています。
ストレスなどが原因で抜け落ちた髪の毛は、全体的に真っすぐになっていたり、縮れていたりすることがありますし、細くて弱々しくなっています。
抜け毛の本数の変化
通常、髪の毛は毎日50本から100本ほど抜け落ちるものですが、100本以上の抜け毛が長期間にわたって継続するならば、何らかの脱毛症を発症している可能性もあります。
ストレス以外の抜け毛の原因
抜け毛や薄毛の原因は実にさまざまで、ストレス以外にもいろいろなことが挙げられています。
そこで、抜け毛の内的要因と外的要因に分けてご紹介します。
内的要因
抜け毛が起こる内的要因の代表例が加齢と遺伝です。
髪の毛は年齢とともに、徐々に水分が失われ、弱々しくなっていくものです。
また、抜け毛を引き起こす最大の要因として遺伝が挙げられています。
特に、男性に見られる代表的な脱毛症であるAGAには、遺伝的要因が深く関わっていると考えられています。
外的要因
抜け毛を引き起こす外的要因としては、ストレス以外にも日常の生活習慣や頭皮環境の悪化などが挙げられています。
日常の生活習慣
髪の毛は私たちが食べたものから作られていますが、暴飲暴食や偏食といった食習慣の乱れが起こると、髪の毛が成長するためのエネルギーが不足し、抜け毛のリスクを増すことがあります。
また、疲労や睡眠不足などが続くと、寝ている間の細胞分裂が活発におこなわれなくなり、髪の毛の成長を妨げる結果となります。
頭皮環境の悪化
髪の毛が健康に育つためには、頭皮環境を良好に保つ必要があります。
なぜなら、頭皮は健康な作物が育つための土壌のようなものだからです。
誤ったヘアケアや、肌質に合わないシャンプー、皮脂の過剰な分泌などが原因で頭皮環境が悪化すると、健康な髪の毛が育たなくなり、抜け毛のリスクを高めることとなります。
抜け毛が気になる方必見!抜け毛の改善方法
「ドライヤーの後に床に落ちている髪の毛が増えてきた」「排水溝に詰まる髪の毛が増えた気がする」…そんな方は要注意です。
次のような方法で抜け毛の改善に取り組みましょう。
食生活の見直し
先述したように、私たちの髪の毛は日々の食事に含まれる栄養素から作られています。
そのため、抜け毛が気になりだしたら、食生活を見直すことが欠かせません。
髪の毛を作る元となる良質のたんぱく質や、髪の毛を作る際に重要な働きをする亜鉛を摂取するよう心がけましょう。
また、血行を促進したり、頭皮環境を整えたりするために、ビタミンBをはじめとするビタミン類や、身体の調子を整えるためのミネラルも積極的に取り入れましょう。
生活習慣や睡眠の見直し
疲労や睡眠不足状態が継続すると、身体を回復させることにエネルギーが取られてしまい、髪の毛を成長させるためのエネルギーが不足します。
そのため、しっかりと睡眠時間を確保し、日々の疲労を回復させておくことが重要です。
なるべく早寝早起きを心がけ、良質な睡眠をとるよう意識しましょう。
ヘアケアの見直し
市販のシャンプーには、髪の毛や頭皮にとって好ましくない成分が含まれているため、抜け毛を予防するのであれば、薬用シャンプーや育毛用シャンプーを利用することがおすすめです。
ストレス発散
ストレスの自覚がある方は、とりあえずストレスを発散させましょう。
趣味に没頭したり、気の置けない友人と食事をしたり、自分なりのストレス解消法を実践するとよいでしょう。
抜け毛が気になる方はクリニック受診を
抜け毛が気になる方や、あまりにも抜け毛の量が多い方は、専門のクリニックを受診することがおすすめです。
なぜなら、何らかの脱毛症によって抜け毛が起こっている可能性もあるからです。
ストレスだけじゃない?AGAの可能性とは?
男性に見られる薄毛の大半は、AGAの発症によるものだと考えられています。
AGAは男性型脱毛症と呼ばれており、思春期以降に発症し、徐々に進行するという特徴があります。
そのため、AGAの発症が疑われる場合は早めに治療を開始することが重要です。
早期の治療開始によって、薄毛の進行を遅らせ、年齢相応の毛髪量を維持することが可能となります。
専門家に相談できる
薄毛の治療は皮膚科などの病院でもおこなっていますが、クリニックでは薄毛に特化した医師や看護師、カウンセラーなどが皆様のお悩みにお応えしています。
投薬治療だけでなく、オリジナルの育毛剤やサプリメントを利用したセルフケアもアドバイスしてくれますし、早く発毛効果を実感したい方には、注入療法もおこなっています。
クリニック受診をお考えの方は新宿メディカルクリニックがおすすめ
新宿メディカルクリニックでは、投薬治療だけでなく、高い発毛効果が期待できる最先端医療である「メドジェット治療」という注入療法もおこなっています。
また、メドジェット治療に用いているグロースファクター(髪の毛の成長因子)をそのまま配合したオリジナルの育毛剤も用意していますので、自宅で発毛に取り組んでいただくことも可能です。
また、当院では無料カウンセリングをおこなっており、薄毛治療に関するさまざまなご質問やお悩みにお応えしています。
抜け毛が気になる方はまず、無料カウンセリングまでご相談ください。
まとめ
ストレスは万病の元と言われますが、髪の毛や頭皮にとってもストレスは大敵です。
ストレス状態が続くと、血行不良や頭皮環境の悪化などが起こり、抜け毛のリスクを高めてしまいます。
ただし、男性の場合は進行型の脱毛症であるAGAを発症することで、抜け毛が起こっている可能性もあります。
そのため、抜け毛の原因を早めに見極めることが重要となります。
新宿メディカルクリニックでは、女性の薄毛も専門的に取り扱っています。
何か不安なことや疑問なことがありましたら、なんでも無料カウンセリングまでお問い合わせください。