男性に最も多くみられるタイプの薄毛がAGA（男性型脱毛症）ですが、一般的な皮膚科や形成外科では、投薬治療によって改善を試みることが通常となっています。
一方、当院のようなAGA治療専門のクリニックでは、成長因子注入療法を導入することで、投薬治療よりも高い発毛効果を皆様に実感していただいております。
そこで、このページでは成長因子注入療法とはどのような治療法なのか、HARG療法とは何が異なるのか、副作用のリスクはないのかなどについて詳しく紹介したいと思います。
— 目次 —
成長因子注入療法について
成長因子注入療法とは
成長因子注入療法とは、皮下に成長因子（グロースファクター）を注入する治療法のことで、薄毛の治療だけでなく、形成外科のエイジングケアなどでもおこなわれている治療法です。
もともと成長因子とは私たちの体内に存在しているタンパク質の一種で、細胞の働きを活発にする役目があることから、細胞増殖因子とも呼ばれています。
私たちの髪の毛が生え変わったり、爪が伸びたり、皮膚が生まれ変わるのは、細胞増殖因子が正常に働いてくれるからです。
ところが、何からの原因によって細胞増殖因子が減少すると、薄毛や皮膚の衰えなどが目立つようになってきます。
仕組み
成長因子注入療法は、皮下に直接的にグロースファクターを注入することで、細胞分裂を活発にすることが目的です。
私たちの髪の毛は毛母細胞が分裂することによって成長していくため、グロースファクターを注入することで細胞分裂を活発にして、髪の毛の成長を促すことが期待できるのです。
効果
成長因子注入療法をおこなった場合、薄毛の進行予防や治療効果の維持目的を含めるとおよそ97％の方が効果を実感されているというデータがあります。
当院でおこなっている成長因子注入療法では、KGFやVEGF、PDGF、bFGF、HGF、Fibronection、Type1 collagen、SODといった成長因子を頭皮下へ注入します。
KGFはケラチン細胞増殖因子と呼ばれています。
私たちの髪の毛はタンパク質の一種であるケラチンから作られているため、KGFを注入することで、髪の毛の成長に必要な栄養素を補うことが可能となります。
VEGFは血管内皮細胞増殖因子と呼ばれており、頭皮へ送られる血液の循環を促す働きがあります。
血液は酸素と栄養を頭皮へと運んでいるため、VEGFによって血行が促進されれば、髪の毛が育つ土壌を豊かにすることができます。
PDGFは血小板由来細胞成長因子と呼ばれており、細胞促進のスイッチを入れる働きや、髪の毛の元となる細胞を増やす働きがあります。
bFGFは線維芽細胞増殖因子と呼ばれており、VEGFと協力して、頭皮へ送られる血液量を増やす働きがあります。
HGFは肝細胞増殖因子と呼ばれており、成熟肝細胞に対してもっとも強力な細胞分裂促進作用を持つことで知られています。
その働きによって、休止期に入った毛包を再度、成長期に導くことが期待されています。
FibronectionやType1 collagen、SODには頭皮環境や発毛環境を整え、毛根の形成に必要な成分を送り届け、活性酸素を取り除く働きがあります。
成長因子が発毛に効く理由
当院でおこなっている成長因子注入療法では、頭皮環境を整えたり、髪の毛の成長をサポートしたりすることに特化した成長因子を頭皮下へ注入しています。
それぞれの成長因子は単独で働くだけでなく、その他の成長因子と協力し合い、髪の毛が生える土壌を整えたり、髪の毛を強く成長させたりしています。
また、成長因子には細胞同士が有機的に連合するためのスイッチとしての働きもあります。
特にビタミン不足やミネラル不足といった、現代型の栄養失調に陥っている方に、当院の成長因子注入療法はおすすめと言えます。
注入方法について
ここまでの解説で、成長因子注入療法がエビデンス（医学的根拠）のある発毛治療であることをご理解いただけたかと思います。
では次に、実際の注入方法について見ていきます。
当院における注入法
皮膚科や形成外科などでグロースファクターを注入する場合、注射針を用いて皮下に注入するケースも珍しくないのですが、当院ではジェットスプレーを用いて成長因子を頭皮下に注入しています。
噴射するときにチクッとした痛みを感じることはありますが、痛みの継続時間がその他の注入法と比べ、圧倒的に短いことが特徴です。
また、頭皮に傷を残してしまうようなこともありません。
成長因子注入療法の治療期間
成長因子注入療法をおこなった場合、多くの方が約3ケ月程度から発毛効果を実感されています。
ただ、薄毛の程度や進行の度合は人それぞれなので、効果を実感するまでの期間や、治療完了までの期間は多様です。
成長因子注入療法とHARG療法の違い
成長因子注入療法とよく似た治療法として、HARG（ハーグ）療法と呼ばれる治療法があります。
HARG療法も頭皮下へ成長因子を注入する治療法として知られています。
HARG療法の場合、オリジナルのHARGカクテルと呼ばれる治療薬を、注射器を用いて40分ほどかけて頭皮下へ注入していきます。
HARGカクテルは成分構成が決まっており、150種類にも及ぶ幹細胞抽出因子が用いられています。
一定期間の治療の後は年数回のメンテナンスで毛髪を維持できる、と言われています。
割高な印象があるかもしれませんが、短期間に何度も通院する必要がないことはメリットかもしれません。
一方、一般的なAGA治療専門のクリニックでおこなわれる成長因子注入療法の場合は、頭皮環境を整えたり、毛髪の成長を促したりすることに特化した数種類の成長因子を厳選して用います。
クリニックにより、使用する成長因子の選択や配合が異なるため、効果や価格に違いが出ることもあります。
成長因子注入療法のダウンタイム・副作用
成長因子注入療法は、頭皮下に成長因子を直接的に注入する治療法です。
その際に気になることの1つが、治療にともなう痛みや副作用かと思います。
ダウンタイムの症状・期間
ダウンタイムとは、注入療法だけでなく、手術やレーザー治療などをおこなった場合に起こる、痛みや腫れ、かゆみ、赤み、内出血などが回復するまでの期間を意味します。
当院ではジェットスプレーを用いて頭皮下に成長因子を注入します。
一般的な注射針の太さがおよそ0.25㎜であるのに対し、ジェットスプレーが噴出される穴はわずか0.03㎜しかありません。
蚊のハリがおよそ0.06㎜なので、ジェットスプレーがいかに細い穴から噴出されるかお分かりいただけるかと思います。
ジェットスプレー注入法の場合、施術にともなう痛みがほとんどありませんし、腫れや内出血などの心配もありません。
ダウンタイムに関しても考慮する必要はほぼありません。
副作用
成長因子注入療法には基本的に副作用はありません。
ただ、体質によってはアレルギー反応がおこるケースも見られます。
まとめ
成長因子注入療法は、頭皮環境を整えたり、髪の毛の成長を促進したりすることに特化したグロースファクターを厳選して使用します。
また、当院での注入療法はジェットスプレーを用いているため、痛みが少なく、ダウンタイムも考慮しなくても良いというメリットがあります。
投薬治療だけではなかなか発毛効果がみられない方や、早く発毛効果を実感したい方にとって、成長因子注入療法はおすすめの治療法といえます。
当院では無料カウンセリングもおこなっており、費用や治療期間に関するご質問やご相談にもお答えしております。
薄毛が気になる方はぜひ一度、無料カウンセリングにお越しください。
