ノコギリヤシは薄毛に効果的なのか?AGA治療法や効果・注意点について徹底解説

2021.08.30 更新
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ノコギリヤシには育毛効果がある?発毛ならクリニックがおすすめ

育毛剤や育毛用サプリメントについて検索すると、ノコギリヤシという文字を目にすることがあります。

ヨーロッパやアメリカなどでは医薬品に利用されることもあるノコギリヤシですが、どのような特徴があるのでしょうか。

また、ノコギリヤシを配合した育毛剤やサプリメントを使用することで、薄毛やAGAを改善することは期待できるのでしょうか。

今回の記事では、ノコギリヤシの効果やその限界についてご紹介します。

— 目次 —

ノコギリヤシとは?

AGAの改善にノコギリヤシが有効なのかどうかについて解説する前に、そもそもノコギリヤシとはどのような植物なのかご紹介します。

  • ノコギリヤシはアメリカ大陸南部に自生するヤシ科の植物の一種
  • アメリカ先住民にとっては食料や飲料、魚中毒の治療薬でもあった
  • ノコギリヤシには男性に見られる前立腺肥大の治療効果が期待されている
  • ノコギリヤシは、メキシコからアメリカ南部に自生しているヤシ科の植物で、ノコギリパルメットやソーパルメットと呼ばれることもあります(「パルメット」はヤシ、「ソー」はノコギリという意味)。

    アメリカ大陸の先住民族であったインディアンにとっては重要な飲料であり、果肉は魚中毒を治療する目的で用いられていた可能性もあるということです。

    ヨーロッパでは男性に見られる前立腺肥大の治療薬として用いられているほか、インドのアーユルヴェーダにおいては、強壮剤として利用されることもあります。

    ノコギリヤシの成分について

    ノコギリヤシには植物性コレステロールの一種である「β-シトステロール」や、遊離脂肪酸、脂肪酸エステルなどの成分が含まれており、男性に見られる前立腺肥大の改善効果があると考えられています。

    これまでに何度も臨床試験が行われ、ノコギリヤシを投与した前立腺肥大の患者さんの多くに排尿時痛の改善や夜間の排尿回数減少、残尿感の減少、尿量の明らかな増加が見られたということです。

    また、後述するように、男性に見られる脱毛症であるAGAの改善効果も期待されています。

    ノコギリヤシのAGA治療の効果について

    ノコギリヤシが育毛剤や育毛サプリメントに用いられているのは、ノコギリヤシにAGA治療の効果があると考えられているからです。

    では、ノコギリヤシにはどのような働きがあるのでしょうか。

  • ノコギリヤシにはジヒドロテストステロンの産生を抑止する作用がある
  • 抜け毛の原因となる5α-リダクターゼの働きを阻害する作用がある
  • 炎症を抑制する作用も期待されている
  • 実際に薄毛が改善した研究結果も報告されている
  • ジヒドロテストステロンの抑制ができる

    ノコギリヤシのAGA治療効果についてご紹介する前に、AGA治療に用いられるプロペシアという治療薬について知っておきましょう。

    プロペシアはAGA治療に用いられる代表的な治療薬で、有効成分としてフィナステリドが配合されています。

    フィナステリドはもともと男性に見られる前立腺肥大の治療薬として利用されてきましたが、低用量(0.2㎎もしくは1.0㎎、前立腺肥大の治療には5.0㎎のフィナステリド錠が用いられる)での発毛効果が見られたことから、AGAの治療薬として転用されることになりました。

    フィナステリド錠には、AGAの原因となる悪玉男性ホルモンである「ジヒドロテストステロン(DHT)」の産生を抑止する働きがあります。

    ジヒドロテストステロンは、男性ホルモンの一種であるテストステロンが強力化したものなのですが、その強力化に際して、5α-リダクターゼと呼ばれる酵素が重要な働きをします。

    フィナステリドには、5α-リダクターゼの働きを阻害し、ジヒドロテストステロンの産生を抑止する作用があります。

    それによって、抜け毛の元となる有害なサイトカインの分泌を未然に阻止し、ヘアサイクルを正常化することが期待されています。

    ヨーロッパでは、ノコギリヤシもフィナステリドと同様、前立腺肥大の治療に用いられています。

    それは、ノコギリヤシとフィナステリドに似た作用機序があるからです。

    ノコギリヤシを使用することでAGAの症状が改善するのは、ノコギリヤシにはフィナステリドと同様、5α-リダクターゼの働きを阻害し、ジヒドロテストステロンの産生を抑止する作用があるからだと考えられます。

    炎症を鎮める効果も期待されている

    ノコギリヤシのヘキサン抽出物には抗炎症作用のあります。

    AGAにはいろいろな原因がありますが、頭皮に炎症を起こしていると、頭皮環境の悪化を招き、AGAのリスクを高める恐れがあります。

    ノコギリヤシによって炎症が抑えられれば、頭皮環境を改善することも期待できます。

    実証例も存在する

    2021年にイタリアで行われた研究によると、フィナステリド錠を処方したグループには68%のAGA改善効果が見られ、ノコギリヤシを摂取したグループには、38%のAGA改善効果が見られたということです。

    フィナステリド錠に比べると改善率こそ低いですが、ノコギリヤシを使った治療はAGAの改善に有効だと考えられます。

    また、フィナステリドが化学的に製造された成分であるのに対し、ノコギリヤシは天然由来の成分であるため、副作用のリスクが低いというメリットがあります。

    AGA治療にかかる費用に関する記事はこちら

    ノコギリヤシの注意点

    ノコギリヤシは自然界に存在する植物であり、天然由来の成分から作られた育毛剤やサプリメントには、それほどのデメリットがありません

    ですが、使用するにあたっては次のようなことに注意しましょう。

  • ノコギリヤシにもわずかながら副作用のリスクがある
  • 男性ホルモンにアプローチするため女性の服用は原則として禁止されている
  • 未成年者や子供に関する安全性や有効性は確認されていない
  • 抗血小板薬や抗凝結薬の効果を高めすぎる恐れがある
  • AGAの治療薬を服用している場合は利用を避ける
  • ノコギリヤシの副作用について

    天然由来の成分から作られる育毛剤やサプリメントには、化学的に製造された医薬品のような副作用の心配がありません。

    ただ、あまりにも多量のノコギリヤシを摂取した場合、胃腸の不調を招いたり、頭痛が起こったりする可能性があります。

    ただし、用法・用量を守って正しく利用していれば、それほど副作用の心配をすることはありません。

    万が一、ノコギリヤシの利用を開始してから不調が出た場合、利用をいったん停止し、専門医の診察を受けるようにしましょう。

    ノコギリヤシを使用できない人について

    ノコギリヤシは男性に見られるAGAの改善効果が期待されていますが、次のような方の利用は控えたほうがよいとされています。

    女性や子供

    ノコギリヤシには抗エストロゲン作用があるため、女性の利用は控えたほうがよいとされています。

    ノコギリヤシによってエストロゲンの働きが妨げられると、女性であっても脱毛症を発症する可能性があります。

    また、ノコギリヤシには抗アンドロゲン作用があるため、男児を懐妊中の女性が利用した場合、男児の外生殖器の発育を妨げる恐れがあります。

    未成年者や子どもに関しても、ノコギリヤシの安全性や有効性は確認されていないため、原則として使用が禁止されています。

    抗血小板薬・高血液凝固薬について

    ノコギリヤシが手術中の出血に関わっていたとされる事例があります。

    ノコギリヤシの成分によって、抗血小板薬や抗血液凝固薬の効果が強くなりすぎることが原因だと考えられています。

    AGAの治療薬を使用している人

    ノコギリヤシとほかの医薬品の相互関係についてはハッキリとしたことが分かっていませんが、プロペシアやザガーロといった抗アンドロゲン薬を服用している場合、ノコギリヤシの使用は控えたほうがよいでしょう。

    なぜなら、プロペシアの有効成分であるフィナステリド、およびザガーロの有効成分であるデュタステリドには、ノコギリヤシと同じような作用機序があるからです。

    同じような作用機序を持つ医薬品やサプリメントを併用すると、有効成分の働きが強くなりすぎ、肝臓への負担を増す可能性があります。

    AGAの原因や要因に関する記事はこちら

    AGA治療はクリニック受診がおすすめ

    ノコギリヤシにはAGAを改善する効果が期待されていますが、国内では医薬品として認可されておらず、サプリメントや育毛剤に配合されている程度です。

    そのため、本格的にAGAを改善したいのであれば、専門のクリニックを受診されることをおすすめします。

  • ノコギリヤシでAGAを根本から改善することは難しい
  • 本格的にAGAを改善するのであれば専門のクリニックを受診することがおすすめ
  • 新宿メディカルクリニックではさまざまな治療法で発毛に取り組んでいる
  • クリニックでの治療が必要な理由

    日本皮膚科学会が策定する「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」によると、AGAは思春期以降に発症する進行型の脱毛症と定義されています。

    AGAがその他の脱毛症と大きく異なるのは、進行型という点です。

    つまり、いったんAGAを発症したら、完治するということがないのです。

    そのため、AGAの進行を少しでも遅らせ、年齢相応の毛髪量を取り戻すことが重要となります。

    毛根さえ生きていれば、適切な治療を行うことでAGAの進行を遅延させ、髪の毛の量を増やすことが期待できます。

    ただ、AGAにはいろいろな原因があります。

    そのため、1人1人に合った治療を選択しないと、なかなかAGAが改善しません。

    クリニックにはAGA治療に特化した医師が在籍しているので、その人に合ったベストの治療法を提案することが可能です。

    新宿メディカルクリニックのAGA治療について

    新宿メディカルクリニックでは、主に次のような方法でAGAの改善に取り組んでいます。

    治療にかかる費用の目安と合わせてご紹介します。

    治療薬・治療法 1ケ月あたりの治療費
    プロペシア(国内正規品) 8,932円(税込)
    プロペシア(ジェネリック) 4,620円(税込)
    ザガーロ 12,012円(税込)
    ザガーロジェネリック 7,700円(税込)
    ミノキシジル 6,160円(税込)
    メドジェット治療(注入療法) 19,008円(税込)~
    外用薬 22,000円(税込)

    投薬治療

    プロペシアやザガーロには、抜け毛の原因となるジヒドロテストステロンの産生を抑止する働きがあります。

    ミノキシジルには血行を促進する作用があるため、プロペシアやザガーロと併用することで、より発毛効果を高めることが期待できます。

    また、当院ではオリジナルの外用薬を利用し、発毛の促進に取り組んでいます。

    治療にも使っているグロースファクター(髪の毛の成長因子)が配合されているため、自宅での頭皮ケアに最適です。

    メドジェット治療

    当院では最先端医療であるメドジェット治療を行っています。

    グロースファクターをジェット噴射で頭皮下に注入する無痛の治療法で、高い発毛効果が期待されています。

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    まとめ

    育毛剤や育毛サプリメントに配合されているノコギリヤシには、髪の毛を育む(はぐくむ)効果が期待されており、AGAの改善に関しても一定の効果は期待されています。

    ただ、育毛剤はあくまでも現在生えている髪の毛の成長をサポートするためのものであり、新たに髪の毛を生えさせるためのものではありません。

    将来の薄毛を予防するのであればともかく、薄毛が目立ってきた方にとっては焼け石に水となりかねません。

    特にAGAは進行型の脱毛症であるため、発症が疑われる場合は速やかに治療を開始することが重要です。

    適切な治療を行えば、AGAの進行を遅らせ、年齢相応の毛髪量を取り戻すことが期待できます。

    ノコギリヤシを使ったけど効果がなかったという方や、薄毛が気になっている方は、新宿メディカルクリニックの無料カウンセリングでなんでもご相談ください。

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