ミノキシジルのタブレットについて|効果や副作用についてご紹介

2021.08.28 更新
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ミノキシジルタブレットの効果と利用する際の注意点について

ミノキシジルタブレットはAGAの治療に用いられることがある治療薬の1つで、頭皮に塗布するタイプのミノキシジルよりも、高い発毛効果が期待されています。

ですが、内服タイプのミノキシジルタブレットには副作用のリスクもあるため、正しく使用することが大前提となります。

今回の記事では、ミノキシジルタブレットの効果や副作用のリスクなどについて詳しく解説します。

— 目次 —

ミノキシジルタブレットとは?

それでは早速ですが、ミノキシジルタブレットとはどのような治療薬なのか、その基本的な特徴などについて見ていきましょう。

  • 有効成分であるミノキシジルを配合した内服薬
  • 日本では塗り薬タイプのミノキシジルのみが認可されている
  • クリニックでは医師の指導下でミノキシジルタブレットを取り扱うこともある
  • ミノキシジルには血管を拡張し血行を促進するという特徴がある
  • ミノキシジルを配合した治療薬

    ミノキシジルタブレットは、有効成分であるミノキシジルを配合した内服薬です。

    ミノキシジルはもともと、1960年代のアメリカで、高血圧の治療薬として用いられていました。

    ところが、ミノキシジルを服用している方の多くに発毛が見られたことから、発毛治療用にミノキシジルの外用薬が開発されるに至りました。

    日本での取扱いについて

    厚生労働省では、ミノキシジルに関して、フィナステリドやデュタステリドと並び、発毛効果があるとして認可をおこなっています。

    ただし、厚生労働省が認可しているのは塗り薬タイプ(外用薬)のミノキシジルのみです。

    詳しくは後述しますが、内服タイプのミノキシジルタブレットには副作用のリスクがあるため、厚生労働省の認可が下りるには至っていません。

    ただ、塗り薬タイプのミノキシジルよりも高い発毛効果が期待できることから、薄毛治療を専門とするクリニックでは医師の指導の下、慎重にミノキシジルタブレットを処方しているところもあります。

    基本的な特徴

    ミノキシジルタブレットの特徴は、血管を拡張し、血行を促進することにあります。

    ミノキシジルの効果によって頭皮への血行が促進されることで、頭皮環境を改善することが期待できます。

    ミノキシジルタブレットの効果は?

    それでは次に、ミノキシジルタブレットの効果についてご紹介します。

    ミノキシジルタブレットにはどのような効果があり、どれくらいの期間で効果があらわれるのでしょうか。

  • ミノキシジルには髪の毛を太くする効果が期待されている
  • 外用薬よりも内服薬の方が高い効果を期待できる
  • 初期脱毛が見られることもある
  • 使用から4ヶ月~6ヶ月くらいで効果があらわれる傾向にある
  • ミノキシジルの効果は髪の毛を太く濃くする薬

    ミノキシジルには血管を拡張し、血行を促進するという特徴があります。

    それによって、毛母細胞の働きを活発化させることが期待できます。

    なぜなら、毛母細胞は毛細血管から栄養を受け取ることで分裂・成長するからです。

    毛母細胞は毛根部で毛細血管と接しているため、何らかの原因によって血行が悪くなった場合、髪の毛が健全に成長するための栄養が不足し、その結果として薄毛のリスクが増してしまうのです。

    ミノキシジルタブレットを服用することで頭皮へと送られる血液の量が増えることで、毛母細胞の分裂が活発になり、髪の毛を太く、濃くすることが期待されています。

    ミノキシジルは内服しないと効果がない?

    ミノキシジルには外用薬と内服薬がありますが、内服しないとミノキシジルの効果は得られないのでしょうか。

    また、ミノキシジルタブレットを服用しても効果があらわれないという方もいらっしゃいますが、なぜそのようなことが起こるのでしょうか。

    内服薬の方が高い効果を期待できる

    塗り薬タイプのミノキシジルとミノキシジルタブレットを比べた場合、ミノキシジルタブレットの方が高い発毛効果を期待できます。

    なぜなら、頭皮に塗布するだけの場合と比べ、血行を促進する作用が強くあらわれるからです。

    初期脱毛について

    ミノキシジルタブレットを服用しても効果がないという方の中には、「ミノキシジルタブレットの服用を開始したら、かえって抜け毛の量が増えたので服用を中止した」という方もいらっしゃいます。

    なぜ発毛治療薬を服用したのに、抜け毛の量が増えるのでしょうか。

    考えられることの1つが初期脱毛です。

    ミノキシジルタブレットの服用を開始してからしばらくすると、一時的に抜け毛の量が増えることがあり、そのことを初期段階と呼んでいます。

    そもそも薄毛を発症している方の場合、髪の毛が細く、弱っていることがほとんどです。

    その理由として、ヘアサイクルの乱れが挙げられます。

    ヘアサイクルは髪の毛の成長期→退行期→休止期→成長期といった具合にめぐっており、その大部分を髪の毛の成長期が占めています。

    ところが、薄毛を発症している方の場合、髪の毛の成長期が短くなり、髪の毛が十分に成長しないうちに抜け落ちてしまいます。

    そのような毛穴が増えることで、徐々に薄毛が進行するわけです。

    ミノキシジルタブレットを服用した場合、新たに太く強い髪の毛が生えてきて、弱くなった髪の毛を押し出してしまいます。

    これがミノキシジルタブレットによる初期脱毛のメカニズムです。

    つまり、初期脱毛が起こるということは、ミノキシジルタブレットによる発毛効果があらわれていることの裏返しとも言えるのです。

    そのため、自己判断で治療薬の使用を中止することは、もったいないことなのです。

    4ヶ月~6ヶ月で効果があらわれる傾向にある

    発毛効果が期待されているミノキシジルタブレットですが、それでも服用してすぐに髪の毛が生えてくるようなことはありません。

    早い方だと3ヶ月頃から発毛効果を実感されることがありますが、一般的には服用開始から4ヶ月~6ヶ月くらいで発毛効果を実感される方が多いようです。

    ミノキシジルの効果・副作用に関する記事はこちら

    ミノキシジルタブレットの副作用や悪影響について

    ミノキシジルタブレットを服用した場合、塗り薬タイプのミノキシジルを使用した場合と比べて、多くの副作用が報告されています。

    では、ミノキシジルタブレットの副作用や悪影響について詳しく見ていきましょう。

  • ミノキシジルタブレットには血管系の副作用がある
  • むくみによって目が腫れることもある
  • 心臓への負担を増すリスクがある
  • 初期脱毛や多毛症は効果の裏返しと考えられる
  • 医薬品はすべて肝臓に負担をかける
  • 頭痛・めまい・動悸・息切れ

    ミノキシジルは血液の流れに作用する治療薬であるため、人によっては頭痛やめまい、動悸、息切れなどが見られるケースもあります。

    頭痛の多くは一次性頭痛といって、原因が分からないとされています。

    一次性頭痛の多くは緊張型頭痛と片頭痛に分類されますが、片頭痛は急激に血液の流れが良くなることで起こるのではないかと考えられています。

    ミノキシジルの血管拡張作用によって血液の流れが良くなることで、片頭痛のリスクが増すのではないかと考えられます。

    また、血管が拡張することで血液が急に上がると、脳からの指令によって、今度は急激に血圧が下がります。

    その結果めまいや動機、息切れが起こるのではないかと考えられます。

    目の腫れ

    ミノキシジルタブレットを服用した場合、血液の流れに変化が見られることで、身体にむくみを生じることがあります。

    その結果、目の腫れやかすみが見られるケースもあるということです。

    不整脈

    ミノキシジルタブレットはかつて高血圧の治療薬に用いられていましたが、現在では高血圧の治療薬として用いられることはありません。

    なぜなら、ミノキシジルの血管拡張作用が、動脈にしか及ばないことが分かってきたからです。

    そのため、ミノキシジルタブレットの服用によって静脈の流れが相対的に悪化すると心臓への負担が増し、不整脈を発症する可能性があります。

    ED(勃起不全)や性欲減退

    男性に見られる代表的な薄毛であるAGAを治療する場合、ミノキシジルはプロペシアやザガーロと併用して利用するケースがほとんどです。

    プロペシアやザガーロといった抗アンドロゲン薬には、EDや性欲減退といった副作用があることで知られています。

    初期脱毛

    ミノキシジルタブレットを服用すると、一時的に抜け毛の量が増えることもあります。

    ただ、先述したようにこれに関してはミノキシジルタブレットの副作用というよりは、発毛効果の裏返しと考えることが可能です。

    多毛症

    内服タイプのミノキシジルタブレットの効果は、選択的に頭皮のみにあらわれるわけではありません。

    そのため、腕や足の毛が増えることもあります。

    これに関しても、副作用というよりはミノキシジルタブレットの効果と考えられます。

    肝機能異常

    ミノキシジルタブレットに限ったことではありませんが、化学的に製造された医薬品はすべて肝臓への負担を増すものです。

    なぜなら、肝臓によって薬の有効成分が代謝されるからです。

    そのため、医療用医薬品は専門医の処方が必須となっているわけです。

    プロペシアとミノキシジルの違いはこちら

    ミノキシジルタブレットの入手方法について

    塗り薬タイプのミノキシジルよりも高い発毛効果が期待されているミノキシジルタブレットですが、どこで入手することが可能なのでしょうか。

  • 個人輸入サイトで購入可能
  • 正規のルートはない
  • 専門医に処方してもらう
  • 個人輸入サイトについて

    ミノキシジルタブレットは個人輸入サイトで購入することが可能です。

    2.5mg・5mg・10mgの3種類が販売されていますが、1日に2.5㎎以上の服用は副作用のリスクが高いため危険だと考えられます。

    ミノキシジルタブレットは正規代理店が存在しない

    内服タイプのミノキシジルタブレットに関しては厚生労働省の認可が降りていないため、正規のルートがありません

    また、個人輸入サイトで購入したミノキシジルタブレットを個人の判断で服用した場合、国による救済措置が受けられません。

    専門医に処方してもらう

    ミノキシジルタブレットは、塗り薬タイプのミノキシジルよりも副作用のリスクが高いため、専門医に処方してもらうことが重要です。

    AGA治療薬の効果・副作用に関する記事はこちら

    新宿メディカルクリニックの脱毛対策について

    新宿メディカルクリニックでは、薄毛やAGAなどに対応する様々な治療法を駆使して脱毛対策をおこなっています。

    以下に主な治療法と1ケ月あたりの治療費をご紹介します。

  • 男性のAGA治療にはプロペシアやザガーロを利用する
  • 発毛効果を高めるためにミノキシジルタブレットを併用することもある
  • 女性の薄毛改善や早期発毛のためにメドジェット治療をおこなうこともある
  • 治療薬・治療法 1ケ月あたりの治療費
    プロペシア(国内正規品) 8,932円(税込)
    プロペシア(ジェネリック) 4,620円(税込)
    ザガーロ 12,012円(税込)
    ザガーロジェネリック(デュタステリド錠) 7,700円(税込)
    ミノキシジルタブレット 6,160円(税込)
    注入療法(メドジェット治療) 19,008円(税込)~

    プロペシアやザガーロ、およびそのジェネリックには男性ホルモンにアプローチし、抜け毛を予防し、発毛を促進する作用があります。

    そのため、AGA(男性型脱毛症)の治療に一般的に用いられています。

    また、プロペシアやザガーロと、ミノキシジルタブレットを併用することで、発毛効果をアップさせることもあります。

    メドジェット治療は頭皮下に髪の毛の成長因子(グロースファクター)を注入する治療法で、女性の薄毛を改善したり、早期の発毛効果を得たりする目的でおこなわれています。

    まとめ

    ミノキシジルには血管を拡張し、血行を促進する作用があります。

    それによって頭皮環境を改善したり、毛母細胞の分裂を促したりすることで、髪の毛を太く、強く成長させる効果が期待されています。

    内服タイプのミノキシジルタブレットには、塗り薬タイプのミノキシジルよりも高い発毛効果が期待されていることから、新宿メディカルクリニックでもミノキシジルタブレットの処方をおこなっています。

    ただ、ミノキシジルタブレットは塗り薬タイプのミノキシジルよりも副作用のリスクが高いことから、当院では定期的に血液検査をおこない、副作用のリスクを回避しながら、慎重にミノキシジルタブレットの処方をおこなっています。

    ミノキシジルタブレットにご興味がある方や、副作用に関する心配がある方は、なんでも無料カウンセリングでご相談ください。

    あなたに合ったオーダーメイドの治療法を一緒に探していきましょう。

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