頭皮が赤い原因や薄毛との関係について
頭皮は普段髪の毛によって覆われていますが、髪の毛の分け目が赤い場合や、髪の毛を描き上げた時に頭皮が赤く見える場合、頭皮にどのようなことが起こっているのでしょうか。
頭皮が赤くなる原因は実に様々なのですが、場合によっては抜け毛や薄毛に繋がるケースもあります。
そこで、今回の記事では頭皮が赤くなってしまう原因や病気の可能性、および対処法などについて詳しくご紹介します。
— 目次 —
頭皮が赤い原因とは？
それでは早速ですが、頭皮が赤い原因について見ていきましょう。
頭皮が赤い原因は実に様々ですが、主な原因としては次のようなことが挙げられています。
血行が悪い
頭皮が赤い原因としては、血行の悪いことが挙げられます。
心臓から全身へと送られた血液は、筋肉の収縮作用（筋ポンプと言います）によって、心臓へと送り返されます。
ところが、頭皮下には筋肉があまりないため、血液の流れが滞りがちです。
さらに、冷えや乾燥、運動不足といった条件が重なることで、血液の鬱滞がひどくなり、結果として頭皮が赤くなってしまうのです。
間違ったヘアケアをしている
間違ったヘアケアによって、頭皮が赤くなるケースもよく見受けられます。
頭皮が赤い場合、次のような間違ったヘアケアを行っている可能性があります。
頭皮を擦りすぎている
頭皮への血流を促進するためには、頭皮マッサージを行うことが効果的です。
ただ、あまりにも強い力で擦りすぎてしまうと、頭皮が傷つくなどして炎症を起こし、結果として頭皮が赤くなってしまいます。
頭皮を洗いすぎている
また、頭皮をきれいにしようとするあまり、洗浄力の強いシャンプーで頭皮を洗いすぎると、頭皮を守るべき皮脂まで洗い流してしまい、頭皮の乾燥に繋がります。
頭皮が乾燥すると、増殖したフケによって毛穴が詰まり、炎症を起こすことで赤みが見られるようになります。
髪の毛を自然乾燥させている
髪の毛を洗った後にドライヤーで乾かさず、自然乾燥させていると、頭皮が赤くなるリスクを増します。
なぜなら、湿った環境を好む雑菌が繁殖し、炎症を起こしやすくなるからです。
日焼けや皮膚炎
真夏に帽子をかぶらずに外出した場合、紫外線によって頭皮が日焼けを起こし、その結果として頭皮が赤くなることもあります。
また、頭皮に脂漏性皮膚炎などの皮膚炎を発症することで、頭皮が赤くなることもあります。
頭皮と髪の関係について
頭皮は髪の毛が生えるための土壌のようなものです。
そのため、頭皮の状態が変化すると、髪の毛の質も変わる可能性があります。
では、頭皮がどのような状態になることで、髪の毛にどのような影響を与えるのでしょうか。
頭皮の状態が髪を左右する？
健康な頭皮はやや青白く、適度な弾力があります。
一方、薄毛の方の頭皮を見ていると、パンパンに硬くなっている傾向が見られます。
適度な弾力があることで、血液の流れがスムーズになると、健康な髪の毛が育ちやすいといえます。
なぜなら、髪の毛は毛母細胞が血液から栄養を受け取ることで成長するからです。
頭皮がパンパンに硬くなっていると、頭皮の血管が圧迫されるため、髪の毛の成長に悪影響を及ぼすこととなります。
また、そのような状態が続くことで薄毛を発症した場合、脳を守るためにさらに頭皮が硬くなるという悪循環に陥ります。
頭皮が赤いのは薄毛のサイン
薄毛のサインは色々ありますが、頭皮が赤いことも薄毛のサインといえるかもしれません。
頭皮が赤くなる原因は実に様々ですが、頭皮に炎症を起こして赤くなっているような場合、頭皮環境が悪化していることも考えられます。
植物が栄養豊富な土壌で元気よく育つように、健康な髪の毛も良好な頭皮環境の下で育まれます。
ところが、頭皮への血行不良などが原因で頭皮環境が悪化した場合、髪の毛の健康な成長を阻害してしまいます。
その結果、AGA（男性型脱毛症）を始めとした抜け毛のリスクが増す訳です。
頭皮が赤くなるのを防ぐ方法
頭皮が赤くなるのは、日常の生活習慣やヘアケアによるところが大きいと考えられます。
そのため、頭皮が赤くなることを防ぐには、次のようなことに気をつける必要があります。
生活習慣の見直し
頭皮環境を悪化させる原因の1つが、頭皮に送られる血液量が減少することです。
そのため、次のような生活習慣を見直すことで、血流を改善し、頭皮の赤みを予防することが期待できます。
適度に身体を動かす
頭皮が赤くなるのを防ぐ方法として、適度に身体を動かすことが挙げられます。
頭皮は身体の中でもっとも高い場所に位置しているので、重力に逆らって血液を上方へと送らなければならず、どうしても血行不良に陥りがちです。
そのため、日ごろから適度に身体を動かすことで、血液の循環を促進することが重要です。
特に、第2の心臓とも呼ばれるふくらはぎの筋肉を刺激することで、効率よく血液の流れを促進することが可能となります。
激しい運動をする必要はありませんので、日常的に歩く距離を増やすなど、意識して身体を動かすことがおすすめです。
運動をする時間がないという方は、エレベーターやエスカレーターを使わず、階段を使うなど工夫するとよいでしょう。
身体を温める
頭皮への血液循環を促進するのであれば、身体を温めることもおすすめです。
身体を温めるもっとも簡単な方法が、湯船に浸かることです。
ウィークデーは忙しいという方の場合、せめて週末くらいは湯船に浸かり、しっかりと身体を温めるようにしましょう。
また、湯船に浸かって心身がリラックスすると、自律神経の内、副交感神経を優位に導くことが可能です。
副交感神経が優位になると、血管が拡張するため、さらに効率よく血行を促進することが可能となります。
睡眠をしっかりとる
睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠の2種類がありますが、深い眠りであるノンレム睡眠に入った時に、脳から成長ホルモンが分泌され、細胞分裂が活発に起こります。
それによって損傷部位が修復されたり、新陳代謝が活発に起こったりします。
頭皮の赤みを予防したり、改善したりするうえでも、深い睡眠を欠かすことができません。
睡眠をしっかりととり、頭皮の赤みを予防しましょう。
シャンプーやヘアケアの改善
肌質に合っていないシャンプーを使っていたり、ヘアケアの方法が誤ったりしていると、頭皮が赤くなることに繋がります。
次のようなことを意識することでフケや炎症を抑え、頭皮が赤くなることを予防しましょう。
シャンプーを見直す
市販のシャンプーには、頭皮や髪の毛にとって有害な成分が含まれていることも少なくありません。
中でも、合成界面活性剤は非常に洗浄力が強く、頭皮にとって必要な皮脂まで根こそぎ洗い流してしまいます。
その結果、頭皮の乾燥を招き、フケを生じることとなります。
そもそも市販のシャンプーは洗浄が主な目的であり、頭皮ケアという観点はあまり見られません。
そのため、育毛用シャンプーや薬用シャンプーに切り替え、頭皮をケアすることが重要です。
頭皮の洗い方を見直す
頭皮が赤くなることを予防するためには、頭皮の洗い方をみなおすことも重要です。
頭を洗う時に、爪や指先でゴシゴシと頭皮を擦っていませんでしょうか。
皮膚にとって避けたいことの1つが摩擦です。
摩擦によって頭皮に傷がつくと、炎症を起こして赤くなるリスクが高まります。
頭皮を洗う時には、指の腹でマッサージするように、優しく洗うよう心がけましょう。
髪の毛や頭皮をドライヤーで乾かす
髪の毛や頭皮を自然乾燥させていると、雑菌の繁殖によって頭皮が赤くなるリスクを増します。
そのため、洗髪後はドライヤーを利用し、頭皮や髪の毛を乾かすようにしましょう。
頭皮の保湿を行う
洗顔後に化粧水で保湿を行うことは一般的ですが、頭皮を保湿するという意識をお持ちの方はあまり多くないようです。
頭皮の乾燥は、頭皮の赤みに直結します。
頭皮専用の美容液などを利用して、頭皮に潤いを与えるようにしましょう。
紫外線を避ける
外出する際には、紫外線を避けるため、日傘や帽子を利用しましょう。
紫外線には物質を破壊する強い力があるため、髪の毛は頭皮をむき出しにしていることは危険です。
抜け毛は毎日のように見られるものですが、一説によると、秋になると抜け毛の量が増えるとされています。
夏の強烈な日差しを頭皮に受けることで頭皮環境が悪化すると、秋を迎えることに抜け毛が増えるのではないかと考えられています。
気になる方はクリニック受診
頭皮が赤くなる原因は実に様々です。
単なる日焼けではなく、頭皮に炎症を起こしているような場合、脱毛症を発症するリスクも高くなります。
特に男性に見られるAGA（男性型脱毛症）を発症した場合、早期の治療が必要となります。
そのため、頭皮の赤みが気になったら、なるべく早めにクリニックを受診することがおすすめです。
新宿メディカルクリニックについて
新宿メディカルクリニックでは、男性に見られるAGAを始めとした薄毛だけでなく、女性に見られるびまん性脱毛症を始めとした脱毛症の治療も行っています。
女性でも安心して治療が受けられるよう、プライバシーに気を使った内装となっており、他人の目を気にせず治療に取り組んでいただけます。
男性の薄毛の治療法について
男性に見られる代表的な薄毛であるAGAは主に、体内の酵素の一種である5α-リダクターゼが活発に働き、抜け毛の元となるサイトカインを産生することで発症すると考えられています。
そのため、5α-リダクターゼの働きを抑える治療薬を利用し、抜け毛を根本から抑制していきます。
また、血液の循環を促進する治療薬を併用することで、発毛効果を高めることが期待できます。
ただ、治療薬の効果があらわれるまでに平均して半年ほどを要するため、もっと早く発毛効果を実感したい方には、メソセラピーと呼ばれる注入療法をおすすめすることもあります。
女性の薄毛の治療法について
薄毛は男性だけでなく、女性にとってもデリケートなお悩みの1つです。
女性にみられる薄毛は、男性のように遺伝が関わっていることは少なく、主にホルモンバランスの乱れやストレス、頭皮環境の悪化などが原因となっています。
そのため、1人1人に合った治療法を提案し、二人三脚で薄毛の改善に取り組んでいます。
女性の薄毛を治療する場合、専用の外用薬（塗り薬）を利用したり、発毛効果の高い注入療法を行ったりします。
また、注入療法に用いられるグロースファクター（髪の毛が成長するために必要な成長因子）を配合したオリジナルの育毛剤も販売しており、注入療法と同様の効果を自宅でも得ることが可能となっています。
クリニックを受診する必要性について
薄毛を改善する方法はいろいろありますが、確実に発毛効果を得たいのであれば、クリニックを受診することがおすすめです。
なぜなら、クリニックで治療をすることが、安全かつ効果的だからです。
クリニックでは厚生労働省も認可しているプロペシアやザガーロ、ミノキシジルといった治療薬を処方することで、抜け毛を予防し、発毛を促進しています。
ただ、治療薬には必ず副作用のリスクがあるため、定期的に血液検査を行い、身体の状態を確かめることが欠かせません。
市販薬やジェネリックを通販などで購入し、自己判断で服用した場合、副作用が起こったとしても国による救済措置が受けられません。
また、皮膚科や美容外科と異なり、薄毛治療専門のクリニックには、薄毛治療に特化した医師が在籍しています。
そのため、効果的な治療ができることはもちろんのこと、日常生活における有益なアドバイスも受けられます。
まとめ
頭皮が赤くなる原因は実に様々であるため、まずはなぜ頭皮が赤いのか、その原因を知ることが重要です。
頭皮が赤い状態を長期間にわたって続けてしまうと、厄介な脱毛症を発症する可能性が高くなります。
特に男性に見られる代表的な薄毛であるAGAを発症した場合、薄毛が徐々にですが確実に進行します。
そのため、なるべく早めに治療を開始することが重要です。
また、女性であっても頭皮の炎症に伴なって、脱毛症を発症する可能性があります。
新宿メディカルクリニックでは、男性だけでなく、女性の脱毛症治療も行っています。
当院では無料カウンセリングも承っておりますので、治療に関するご相談や費用に関するご質問など、なんでもお気軽にお問い合わせください。
頭皮の赤みには早めに対処して、将来の薄毛を予防しましょう。
