AGAは男性にみられる代表的な脱毛症で、徐々に進行するという特徴があります。
そのため、気が付いたときには薄毛がかなり進行していたというケースも珍しくありません。
そこで、AGAの初期症状について知っておき、薄毛が始まったら直ちに対処するよう心がけましょう。
今回の記事では、AGAの初期症状や対処法について詳しく解説していきます。
― 目次 ―
AGAの初期症状とは
髪の毛のハリやコシがなくなる
AGAの初期症状としては、髪の毛のハリやコシがなくなってくるということがあげられます。
なぜなら、AGAの進行にともなって、髪の毛の健全な成長が阻害されてしまうからです。
AGAにはいろいろな原因がありますが、中でも遺伝的に5α-リダクターゼと呼ばれる酵素が活発に働くと、ヘアサイクルを乱す元となる有害なサイトカインが産生されやすくなります。
サイトカインの働きによって髪の毛の成長期が阻害され、髪の毛が徐々に細く、弱くなってしまうという訳なのです。
抜け毛の量が増える
AGAの初期段階によく見られ、患者様が薄毛になるのではと心配し始めるのが、抜け毛の量の増加です。
排水溝に詰まる髪の毛の量や、ドライヤー後の床に散らばった髪の毛の量が増えることで、薄毛になるのではないかと危惧を抱き始めるわけです。
人間の毛髪は平均すると10万本あるとされており、そのうちの50本から100本は毎日抜け落ちています。
ただ、健康的な毛穴からは新しく髪の毛が生えてきているので、特に問題ありません。
また、季節によって抜け毛の量が増えることもあるので、あからさまな抜け毛量の増加がみられなけれな、それほど心配する必要はありません。
ただ、抜け毛にともなって髪の毛のコシやハリが失われてきたり、地肌が透けて見えたりする場合、AGAの初期症状を疑う必要があります。
髪の毛の生え方が変わる
髪の毛の生え方が変わることも、AGAの初期症状としてあげられています。
AGAを発症した場合、これまでは髪の毛の量が豊かでいわゆる剛毛だったのに、気が付いたらサラサラヘアーに替わっていたようなケースがみうけられます。
また、AGAを発症した場合、髪の毛の生え際部分が後退する傾向や、つむじ周辺の薄毛が目立つ傾向も見受けられます。
日本人に多いいわゆるM字ハゲも、AGAの進行によって起こるものだとされています。
頭皮がかゆい
AGAを発症した場合、何らかの対策を講じない限り、髪の毛が徐々にですが確実に抜け落ちていきます。
そのため、徐所の地肌が外部へとさらされていきます。
髪の毛には頭皮を外部の刺激から守る役割がありますが、地肌の面積が増えることによって、頭皮が外部からの刺激に直接さらされることとなります。
例えば頭皮が紫外線にさらされると、日焼けをしてかゆくなることがあります。
また、蚊などに刺されてかゆみを生じることもあるでしょう。
また、頭皮の皮脂が紫外線によって酸化すると、毛穴を刺激して炎症を起こし、かゆみを生じたりニキビを発生させたりするリスクが増します。
ヘアセットがしにくくなった
AGAが進行すると髪の毛からコシやハリが失われてくるため、以前のようなヘアセットが困難となるケースがあります。
特にワックスなどを用いてヘアセットをしている場合、髪の毛同士がくっつきにくくなるため、思うようなヘアセットが難しくなります。
見た目で判断するAGAの初期症状
額の両サイドから後退が始まる
日本人に特に多くみられるAGAの特徴として、額の両サイドから後退が始まることがあげられます。
いわゆるM字ハゲと呼ばれる状態のことを指します。
ワックスなどで髪の毛をオールバックにしていると気が付きやすいのですが、普段から髪の毛を下ろしている場合、気づくのが遅くなることもあります。
つむじ周辺の髪の毛が減ってくる
AGAの特徴としては、つむじ周辺の髪の毛が減ってくることもあげられます。
いわゆるO字ハゲと呼ばれる状態のことを指します。
つむじ部分は普段から自分でみる機会があまりないため、気が付いたら薄くなっていたというようなケースも珍しくありません。
地肌全体が目立ちやすくなる
AGAによる抜け毛の量が増えてくると、シャンプーをした際などに、地肌全体が目立ちやすくなる傾向も見受けられます。
一般的には女性の薄毛にこのような現象がよく見受けられるのですが、男性であっても地肌が目立つようなことはあります。
髪の毛が細くなる
AGAが進行してくると、髪の毛の量が減るだけでなく、髪の毛全体のボリュームも減少します。
なぜなら、髪の毛の健全な成長が阻害され、髪の毛が細くなってしまうからです。
AGAの初期症状が現れやすい年齢は?
AGAは思春期以降にみられる脱毛症である
日本皮膚科学会が策定している『男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン』によると、男性型脱毛症(AGAのことです)は思春期以降に見られ、徐々に進行する脱毛症と定義されています。
薄毛というと中年期以降にみられるようなイメージもあるかと思いますが、実際には10代後半から20代の前半にAGAを発症するケースもあるわけです。
だからこそ、AGAは早期の治療が重要となるのです。
壮年期から中年期に目立つようになる
AGAは思春期以降にみられる脱毛症ではありますが、そうはいっても壮年期から中年期に目立つようになる傾向はあります。
なぜなら、AGAは遺伝だけが原因ではないからです。
遺伝以外にも、生活習慣や食習慣、睡眠不足、疲労、ストレス、タバコ、アルコール、偏った食習慣、運動不足などがAGAの発症リスクを高めると考えられているからです。
どちらかというと、AGAは遺伝だけが原因で発症するというよりは、遺伝にプラスして、その他の要因が複雑に絡み合うことで発症すると考えられるのです。
年齢に関係なくAGAになる可能性はある
AGAが思春期以降にみられる脱毛症である以上、成人男性であれば年齢に関係なくAGAを発症する可能性はあります。
だからこそ、日常的な予防が重要となるのです。
AGAの初期症状が現れたらどうする?
AGAクリニックを受診する
現実に抜け毛の量が増えている場合や、明らかに毛髪量が減少している場合、AGA治療専門のクリニックでみてもらうことがおすすめです。
なぜなら、AGAは進行型の脱毛症であり、何もせずに放置していると、薄毛が確実に進行してしまうからです。
新宿メディカルクリニックでは、次のような治療法でAGAの改善に取り組んでいます。
投薬治療の処方
AGAの多くは酵素の一種である5α-リダクターゼが活発に働くことで起こります。
そのため、治療薬を利用して5α-リダクターゼの活動を妨げる治療がおこなわれます。
日本では5α-リダクターゼの働きを妨げる治療薬として、プロペシアやザガーロが用いられています。
プロペシアは日本で最初に用いられた薄毛治療薬で、有効成分としてフィナステリドを配合しています。
ザガーロは2016年に販売を開始した比較的新しい治療薬で、有効成分としてデュタステリドを配合しています。
また、厚生労働省ではフィナステリドとデュタステリド以外にも、ミノキシジルと呼ばれる有効成分に対して、発毛効果があると認定しています。
ミノキシジルには血液の循環を促進し、頭皮環境を改善する働きが期待されています。
これらの治療薬を上手に利用することで、AGAを効率的に改善することが期待できます。
メソセラピー
メソセラピーは、頭皮下に直接グロースファクター(髪の毛の成長因子)を注入する治療法で、AGA治療専門クリニックでおこなわれる特徴的な治療の1つです。
頭皮下に直接的に髪の毛の成長を促す成分が注入されることで、投薬治療よりも高い発毛効果が期待されています。
生活習慣を見直す
AGAの治療中には、生活習慣を見直すことが重要です。
治療さえしていれば、暴飲暴食をしたり、不眠が続いたりしても良いわけではありません。
特に睡眠不足や疲労が続くと身体の回復力も低下するため、髪の毛の健全な成長に悪影響を与えます。
しっかりと身体を休め、髪の毛の成長を促すことも重要です。
市販の育毛剤を使用する
薄毛がまだそれほど進行していない場合や、将来の薄毛を予防する場合は、市販の育毛剤を利用することもおすすめです。
育毛剤は天然由来の成分から作られていることが多く、治療薬のような副作用の心配がありません。
ただし、治療薬のような発毛効果が期待できないことは覚えておきましょう。
育毛シャンプーを使用する
抜け毛にともなって頭皮のかゆみがあるような場合、使っているシャンプーが肌質に合っていない可能性もあります。
そのような場合、育毛シャンプーに切り替えることをおすすめします。
まとめ
AGAを発症した場合、初期症状として髪の毛のコシやハリが減少したり、抜け毛の量が増えたり、髪の毛の生え方が変わってきたりします。
そのような兆候がみられる場合、速やかに対処することが重要です。
なぜなら、男性にみられる代表的な薄毛であるAGAには、進行型という困った特徴があるからです。
仮にある程度薄毛が進行した場合であっても、AGA治療専門のクリニックで治療をすれば、年齢相応の毛髪量を取り戻すことは期待できます。
薄毛はデリケート治悩みなので、誰にも相談できずに困っている方もいらっしゃると思います。
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早めのAGA治療で、将来の薄毛を予防してください。