「若い頃はあんなにフサフサだったのに、今は髪の毛が少なくなって自信がない …。
」なんてことになりたくないですよね。
世の中には多くの男性が薄毛でコンプレックスを抱えています。
薄毛対策は、なるべく早い時期から行うことがとても大切です。
もし少しでも最近抜け毛が多いなど異変を感じるのであれば、それは危険なサインかもしれません。
今回は薄毛の対策・進行を食い止める方法を紹介していきます。
— 目次 —
薄毛改善したい方必見!薄毛になる原因は?
髪の毛は、古い髪の毛が抜け落ちてまた新しい髪の毛が生えてくるサイクルがあります。
これをヘアサイクルと言います。
ヘアサイクルには成長期・退行期・休止期の3つの期間があります。
成長期は毛根にある毛母細胞が細胞分裂し髪の毛の原料をどんどん作ることによって髪の毛が伸びていく時期であり、退行期は毛母細胞の働きが衰えてくる時期、休止期になると毛母細胞の細胞分裂が止まり、この後に髪の毛が抜け落ちていきます。
通常、ヘアサイクルでは成長期が最も期間が長く、90%が成長期です。
しかし、ヘアサイクルが乱れると成長期が短くなり髪の毛がしっかりと育つ前に抜け落ちていくようになります。
このようにして髪の毛の生えている本数そのものが徐々に減っていき、薄毛になってしまいます。
薄毛改善のための治療が必要なサインとは
抜け毛が増えた
健康的な人でも髪の毛は1日に100本前後抜けると言われています。
しかし、200本を超えると異常な抜け毛といえます。
髪の毛を洗ったときの抜け毛やドライヤーを使ったときの抜け毛、起床時に枕に付着している抜け毛が以前より増えていると感じたら、危険なサインかもしれません。
頭皮が薄く、堅い
髪の毛の土壌である頭皮は、育毛にとって非常に重要です。
頭皮が柔らかく厚みがあると栄養が頭皮に行きわたりやすくなり髪の毛がよく成長します。
一方で頭皮が硬くうすくなると血行が悪くなり、栄養が十分に行きわたらなくなるため、育毛に悪影響を及ぼします。
頭皮に指を当てて掴み、前後左右に動かしてみてスムーズに頭皮が動かないなら、それは頭皮が固くなってしまっている証拠です。
それと同時に薄毛になる兆候かもしれません。
抜け毛の根本がふくらんでいない
これも、薄毛の方に現れる兆候です。
正常に寿命を迎えて抜けた髪の毛の根本は、丸くふくらんでいます。
しかし、何らかの異常があって抜けた毛は、根本が真っ直ぐ・白い・尖っている・白いしっぽのようなものが付いていることが多いです。
実際に抜け毛をしっかりと観察し、根本がふくらんでおらず上記のような症状が起きている場合は、危険なサインかもしれません。
髪の毛が細く、弱々しい
抜け落ちた髪の毛が細く、弱々しいのはヘアサイクルが乱れている証拠で、薄毛の兆候でもあります。
髪の毛が十分に成長しないまま抜け落ちてしまっている可能性が高いです。
もし髪の毛が細くなったという実感があるなら、早めに対策することが重要です。
枕が臭くなった
枕が臭くなる原因は、頭皮から出る皮脂の酸化によるものだと言われています。
頭皮は全身の中で最も皮脂の多い部位です。
ホルモンや生活習慣、ストレスなどにより頭皮の皮脂分泌が過剰になり、それが体内の活性酸素によって酸化することで頭皮環境を悪化させ、その結果炎症が起きやすくなってしまいます。
その炎症部分に集まってくるサイトカインという物質が、髪の毛をつくる毛母細胞に悪影響を及ぼします。
そうなると、髪の毛が生えにくい環境になるため、薄毛の原因となってしまいます。
もし枕が臭い・以前とは違う臭いを感じているのであれば、頭皮に炎症が起きている可能性が高いです。
簡単に自分で出来る薄毛のヘアサイクル改善!
薄毛の改善に繋がる食生活は?
食生活から薄毛を改善するには、髪の毛の成長を阻む食生活を改め、髪の毛を作るために必要な栄養を把握し意識して摂取することが重要です。
薄毛改善に効果的な食事
タンパク質・亜鉛・ビタミンB群・ビタミンA,C,Eなど、これらの栄養素は薄毛の改善に非常に効果的です。
タンパク質
タンパク質は、20種類のアミノ酸で構成されており、髪の素となるメチオニンも必須アミノ酸なので食事で積極的に摂取する必要があります。
動物性タンパク質は肉・魚・卵・乳製品、植物性タンパク質は豆、野菜、穀物などに含まれています。
亜鉛
亜鉛は、髪の毛の主成分となるケラチンを合成する役割があります。
亜鉛が欠乏すると抜けやすい弱々しい髪の毛になってしまいます。
日本人男性の9割が亜鉛不足であると言われています。
亜鉛はレバー・うなぎ・いわし・貝類・納豆・アーモンド・海藻類に含まれています。
ビタミンB群
ビタミンB群は、代謝を促進し、毛母細胞の細胞分裂を活発にさせる効果があります。
ビタミンB2はレバー・卵・大豆・乳製品など、ビタミンB6はカツオ・マグロ・肉類・バナナ・キャベツ・大豆などに含まれています。
ビタミンA,C,E
ビタミンA,C,Eは、抗酸化作用があります。
ビタミンAは緑黄色野菜・レバー・うなぎなど、ビタミンCはかんきつ類・イチゴ・野菜、ビタミンEはナッツ・植物油・魚介類などに含まれています。
薄毛を悪化させる食事
皮脂の分泌を多くして頭皮の老化を早めてしまう脂質や、血液の質を悪化させ頭皮に悪影響を及ぼす糖質の多い食べ物は控えるようにしましょう。
また、塩分の過剰摂取も血管に悪影響を与え、血行を悪化させてしまいます。
ジャンクフードやポテトチップス、ラーメンなど脂質や塩分が多い食べ物は、薄毛を悪化させてしまいます。
もちろん、食べすぎや無理なダイエットも薄毛を悪化させてしまうので注意しましょう。
食事を取る時間とは
胃の中の食べ物を消化するには、おおよそ3時間~4時間かかります。
もしあなたが23時に就寝するなら、その4時間前の19時には食事を終えているのが理想です。
もし、消化が終わっていない状態で睡眠に入ってしまうと、血糖値が高いままなので成長ホルモンが十分に分泌されず、髪の毛の成長に悪影響を与えてしまいます。
さらに身体は寝ているのに胃だけが起きて消化活動を行っているので、睡眠の質も悪くなってしまいます。
運動不足を改善する
日本人の3人に1人が運動不足であると言われています。
運動不足になってしまうと、体中の血流が悪くなり、とくに心臓から遠い場所にある頭皮には血流が行き届きにくくなってしまいます。
フロリダ大学の実験で、運動させるマウス・運動不足のマウスの2グループを用意し、18ヵ月経過を観察したところ、運動マウスの脱毛率は5%だったのに対し、運動不足マウスの脱毛率は20%だったという結果が出ています。
適度な運動をすることによって頭皮や体の血の巡りが良くなり、栄養が行き届きやすくなります。
その結果、ヘアサイクルを活性化させることが出来るため、薄毛予防・改善に繋がるのです。
睡眠不足を解消する
睡眠は、育毛するにあたって非常に重要な要素の一つです。
睡眠時に分泌される成長ホルモンは髪を育てます。
成長ホルモンは子供の時にしか分泌されないと思われがちですが、それは誤りで大人でも成長ホルモンは分泌されています。
成長ホルモンは、細胞の増殖や代謝を促進させて皮膚や筋肉など様々な体のさまざまな機能をコントロールしています。
成長ホルモンは眠りに入ってから30分から1時間後に、多く分泌されます。
この成長ホルモンが分泌されている時間に深い眠りにつかないと、成長ホルモンの分泌量が少なくなってしまいます。
睡眠時間を増やすことも重要ですが、深い眠りにつけるように睡眠の質を高めることが重要です。
寝る前にスマートフォンを見たり、夜食をすることは控えましょう。
お酒やタバコを控える
過度の喫煙は、ニコチンが血管を収縮させ、血行不良を引き起こしてしまいます。
血行が悪いと、髪の毛に栄養を送り込むことが困難になり、髪の毛の発育に悪影響を及ぼします。
さらに煙によって血液中のビタミンCが破壊されてしまい、栄養面においても悪影響を及ぼします。
このようなことを避けるために、過度の喫煙は避けましょう。
過度の飲酒においても、AGAに大きな影響を与えると言われています。
アルコールを分解する際に、アセトアルデヒドという毒性の強い物質が生成されます。
このアセトアルデヒドは、ハゲの原因のひとつであるジヒドロテストステロンという男性ホルモンを多く生成してしまいます。
お酒の量を控えめにすることで正常なヘアサイクルに改善することができるかもしれません。
ストレスを溜めない
ストレスは薄毛に間接的な影響を与えると言われています。
強いストレスを感じていると、自律神経のバランスが乱れてしまい、それに伴いホルモンバランスも乱れてしまいます。
そのためにストレスをなるべく溜め込まないようにすることが大切です。
自分では自覚していなくても、ストレスを溜め込んでしまっていることが多くあります。
時には自分の好きなことをして、リラックスするようにしましょう。
頭皮マッサージを行う
頭皮マッサージをおこなうことで、頭皮の血流量が上がり、髪の毛の元となる毛母細胞が活性化されることによって、髪の毛の本数が増え、ハリやコシも改善されたという研究結果があります。
目に見える効果を実感するには個人差があるもののかなりの時間がかかり、継続することが大切です。
薄毛予防のシャンプーを使用する
薄毛予防の効果がある育毛シャンプーは、頭皮への負担が極めて少なく、頭皮の血行を促進するなどの効果が見込めます。
薄毛予防に効果的なシャンプーの種類
アミノ酸系シャンプーは洗浄力が弱く、泡立ちが強すぎないので頭皮や髪の毛に優しいシャンプーです。
敏感肌の方などにオススメです。
顔のお肌を化粧水や保湿クリームで乾燥から防ぐように、頭皮も乾燥から守ることが大切です。
保湿成分の高いシャンプーは頭皮を保湿し、皮脂の過剰分泌を防ぐことができます。
抗炎症作用や抗菌作用に優れているシャンプーは、紫外線や皮脂による頭皮の炎症を抑える働きがあります。
低刺激シャンプーは、頭皮をやさしく洗うことができます。
洗浄力が強すぎるシャンプーだと、必要な皮脂まで落としてしまったり、頭皮にダメージを与えてしまうことがありますが、低刺激シャンプーは頭皮にやさしく適度な洗浄力があります。
正しいシャンプー方法
育毛に良い正しいシャンプーの方法を紹介します。
①シャンプーの前にブラッシング
シャンプーをする前に、頭皮の汚れを落としやすくするためにクシやブラシで軽くブラッシングします。
②お湯で2分髪をすすぐ
クシやブラシでブラッシング後に、お湯で2分ほど髪をすすぎ、爪を使わず指の腹で洗い流します。
シャンプーを使わなくとも、お湯だけで半分程度の汚れを落とすことができます。
③シャンプー
お湯で流し終えたら次にシャンプーを使います。
適量を手のひらにとり、頭皮に直接もみこんでなじませていきます。
あまりに多くのシャンプーを使うと、頭皮に対する刺激が強くなったり洗い残しを起こしてしまうので適量でしっかりとなじませることがポイントです。
④最後のすすぎは念入りに
一番大事なのは最後のすすぎです。
シャンプーにかけた時間の3倍ほどすすぎの時間を取ってください。
頭皮にシャンプーの洗い残しがあると頭皮にダメージを与えてしまいます。
育毛剤を使用する
育毛剤は髪の毛の成長を促す成分を主体としており、毛母細胞の働きを活発にさせ、血行を良くします。
すでにある髪の毛の成長を促進したり頭皮環境を整えたりすることで、脱毛を防ぐ効果が期待できます。
ただしアレルギー体質や敏感肌の方は育毛剤を使用することで副作用がみられることもあり、注意が必要です。
クリニックで行うAGA・薄毛改善!
内服薬で行う治療方法
主な内服薬
AGA・薄毛対策に使える内服薬には、主にフィナステリドやデュタステリド(ザガーロ)などがあります。
病院で処方してもらうことが一般的で安全ですが、通販などでも購入することができます。
フィナステリド・デュタステリドの効果
フィナステリド、デュタステリドは、ハゲの原因となる5aリダクターゼの働きを阻害する効果があります。
5aリダクターゼは男性ホルモンであるテストステロンをジヒドロテストステロンに変換する作用があります。
テストステロンは男らしい体つきを作る、男性にとって必要不可欠なホルモンですが5aリダクターゼによってジヒドロテストステロンに変換されると、悪玉男性ホルモンになり、皮脂の分泌を促進させたりヘアサイクルを変えて抜け毛を増やしてしまいます。
このジヒドロテストステロンに変換する5aリダクターゼの働きを阻害することによって、AGA・薄毛対策を行うことができます。
飲み始めてからおよそ6ヵ月から1年で効果を実感できるようになると言われています。
外用薬で行う治療方法
AGA・薄毛対策に使える外用薬には、ミノキシジルがあります。
外用薬なので直接頭皮に使用します。
毛母細胞の増殖を促進し、頭皮の血流を良くすることで髪の毛の成長を促すはたらきがあります。
内服薬と同様、個人差はありますが効果が実感できるまで時間を要します。
6ヵ月~1年程度の時間を要することが多いです。
注入療法
頭皮に直接成長因子製剤を注入する治療法です。
成長力が不足した頭皮・毛根に直接働きかけ育毛・発毛成分を直に注入するため、しっかりと内部まで成分が届き、より発毛の効果を期待することができます。
ふたたび自力での発毛を実現させることができる治療方法で、効果的に頭髪再生を実現できる画期的な治療方法です。
まとめ
いかがでしょうか。
薄毛は気付かないうちに進行していることも多いです。
今回紹介した薄毛のサインを確かめてみて、もし心当たりがあるようならすぐに対策をおこなうことがとても大切です。
食生活を改めたり、睡眠の質を高めるなど生活習慣の改善もとても重要ですが、本気で薄毛対策をする場合はAGA対策のプロがいるクリニックを受診することをお勧めします。