医師監修|女性の抜け毛について|症状別に予防方法や原因を徹底解説!

2021.08.22 更新
カテゴリ:
関連タグ:

抜け毛や薄毛と言うと、男性の問題と考えられる方もいらっしゃいますが、実際には、女性の中にも抜け毛や薄毛に悩まされている方がたくさんいらっしゃいます。

では、男性の薄毛と比べた場合、女性の薄毛にはどのような特徴があるのでしょうか。

女性の薄毛を改善したり、将来の薄毛のリスクを予防したりするには、髪の毛が生え替わるサイクルである毛周期について理解し、薄毛対策を行うことが重要です。

— 目次 —

女性の薄毛の特徴や兆候について

それでははじめに、女性に見られる薄毛の特徴や、薄毛の進行が疑われる兆候について見ていきましょう。

男性の薄毛と比べた場合、女性の薄毛には次のような特徴があります。

女性の薄毛の特徴について

1:徐々に進行する

女性の薄毛は徐々に進行することが特徴です。

急に薄毛になるわけではなく、「気が付いたら髪の毛の量が減っていた」「いつの間にか地肌が透けて見えた」などというケースがほとんどです。

徐々に進行するという点では、男性に見られる代表的な薄毛であるAGA(男性型脱毛症)も同様です。

ただ、AGAの場合は中高年の方だけでなく、20代や30代の方にも発症者が多いのですが、女性の場合は主に40代から50代の方が中心となっています。

2:広い範囲で薄毛になる

女性に見られる薄毛の特徴として、広範囲にわたって髪の毛の薄い場所が広がるということも挙げられます。

男性に多く見られるAGAの場合、頭頂部や前頭部の髪の毛が集中的に抜け落ち、いわゆるO字ハゲやM字ハゲといった薄毛になることが特徴です。

一方、女性の場合は男性のように局所がはげ上がるようなことはあまり多くありません。

どちらかというと、髪の毛全体のボリュームが減少したり、地肌が透けて見えたりといった薄毛の様相を呈します。

3:軟毛が気になる

女性の薄毛が進行した場合、頭頂部の髪の毛が柔らかくなる(軟毛といいます)ことも特徴です。

後頭部や側頭部の髪の毛は硬いままなのですが、頭頂部の髪の毛が柔らかくことによって、髪の毛全体のボリュームが減少したり、地肌が透けて見えることに繋がります。

女性の薄毛のサインについて

女性の薄毛は徐々に進行するため、気が付いたら髪の毛のボリュームが減少していたというケースも少なくありません。

ですが、女性の薄毛には次のようなサインが見られることもあるため、普段から注意しておくことが重要です。

ドライヤーの後に床に散らばっている髪の毛が増えている

枕に付着している抜け毛の量が増えた気がする

ブラッシングをするとたくさん髪の毛が抜ける

シャワーをした後に排水溝に詰まっている髪の毛の量が気になる

髪の毛の分け目が広がってきた気がする

頭を洗う時に地肌が目立ってきた気がする

女性の薄毛に関する記事はこちら

女性の抜け毛の毛周期と症状について

女性に見られる抜け毛について理解するためには、毛周期について知っておく必要があります。

毛周期とは、髪の毛が生えてから抜け落ちるまでの期間を意味しますが、それぞれの時期にどのようなことが起こるのでしょうか。

毛周期は大きく分けて、成長期と退行期、そして休止期の3期に分けられます。

休止期を終えると再び髪の毛の成長期に入りますが、一生涯におよそ20回の毛周期が繰り返されると考えられています。

毛周期のおよそ85%から90%を髪の毛の成長期が占めており、2年から6年程度続くと考えられています。

髪の毛の成長期はさらに、初期と後期とに分けられます。

そこで、それぞれの時期に見られる症状についてご紹介します。

成長期初期の状態について

髪の毛の成長期初期には、古くなった髪の毛が抜け落ちます。

成長期なのに髪の毛が抜け落ちると聞くと、驚かれる方もいらっしゃることでしょう。

実は、成長期の初期に抜け落ちる髪の毛は、成長を終えた髪の毛です。

成長を終えた髪の毛の下からは、新しく髪の毛が生えてきています。

その髪の毛に押し出されるようにして、成長を終えた髪の毛が抜け落ちるわけです。

成長期後期の状態について

髪の毛は毛母細胞が分裂することによって成長しますが、毛母細胞は毛乳頭から栄養を受け取ることで分裂を繰り返します。

およそ2年から6年かけて、髪の毛は成長していきます。

退行期について

髪の毛の成長期が終わると、次の髪の毛の退行期がやってきます。

退行期は毛周期全体からするとおよそ1%にすぎません。

期間でいうとわずか数週間です。

毛周期が退行期に入ると、髪の毛の成長がストップします。

また、毛母細胞の力が弱くなり、毛根が徐々に退化していきます。

休止期について

休止期は毛周期全体のおよそ10%を占めており、期間にするとおよそ3ヶ月から4ヶ月となります。

休止期はいわば髪の毛が抜け落ちる準備期間となっています。

毛周期の退行期に退化した毛根が徐々に小さくなることによって、成長を終えた髪の毛は、徐々に上方へと押し上げられていきます。

その空いたスペースに、新しく髪の毛が生えてくることとなります。

抜け毛の予防方法はこちら

びまん性脱毛症や休止期脱毛の原因について

女性にみられる薄毛にはいろいろなタイプがありますが、特に多くみられる脱毛症として、びまん性脱毛症が挙げられます。

また、女性に特有の休止期脱毛と呼ばれる現象もあります。

では、それぞれについて詳しく見ていきましょう。

びまん性脱毛症について

びまん性脱毛症は、女性にもっとも多く見られるタイプの脱毛症です。

びまんは漢字で「瀰漫」と書きますが、瀰には「果てしなく広がる」、「蔓延る(はびこる)」といった意味があり、漫には「一面に満ちて覆う」といった意味があります。

びまん性脱毛症の特徴は、男性に見られる薄毛のように局所がはげ上がることではなく、広い範囲にわたって薄毛の範囲が広がることです。

何度か述べましたように、髪の毛全体のボリュームが減少したり、地肌が透けて見えたりすることが特徴です。

では、なぜびまん性脱毛症を発症してしまうのでしょうか。

加齢による変化

びまん性脱毛症の原因としては、加齢が挙げられます。

特に、加齢とともに女性ホルモンの一種であるエストロゲンの分泌量が減少することによって、びまん性脱毛症の発症リスクが高くなります。

女性型脱毛症は、ホルモンバランスの変化や自律神経のバランスの乱れ、ストレス、誤ったヘアケアなどによって発症リスクが増します。

休止期脱毛の原因

休止期脱毛は、毛周期の休止期に見られる脱毛を意味します。

休止期脱毛はさらに、急性休止期脱毛と慢性びまん性休止期脱毛、慢性休止期脱毛の3タイプに分類されます。

髪の毛はおよそ2年から6年に渡る成長期を経て退行期に至ることが通常ですが、何らかの原因によって髪の毛の成長期が短縮され、休止期が早く訪れることよって、髪の毛が十分に成長しないまま抜け落ちてしまいます。

このことを急性休止期脱毛と呼んでいます。

慢性びまん性休止期脱毛は、およそ6ケ月程度かけてゆっくりと脱毛が進行することが特徴です。

慢性休止期脱毛は6ヶ月以上にわたって続くことが特徴ですが、ハッキリとした原因はよく分かっていません。

急性休止期脱毛と慢性びまん性休止期脱毛については、次のような原因によって発症リスクを増すと考えられています。

出産

妊娠中には女性ホルモンが盛んに分泌されるのですが、出産にともなって女性ホルモンの分泌量が急激に減少することで、休止期脱毛のリスクが増します。

ストレス

ストレスによって自律神経のバランスが乱されると、血管が収縮して血液の循環が悪くなることにより、髪の毛を成長させるための栄養が不足し、休止期脱毛のリスクが増すこととなります。

薬剤

病気の治療薬によって、薬剤性の休止期脱毛が起こることもあります。

代表的な治療薬としては抗がん剤がよく知られています。

一般的には、服用後およそ2ヶ月から3ヶ月で脱毛が始まります。

内科的疾患

何らかの内科的疾患によって、休止期脱毛が起こることもあります。

代表的な内科疾患としては、甲状腺機能異常症や鉄欠乏性貧血、肝機能障害、腎機能障害などが挙げられています。

無理なダイエット

他に主な休止期脱毛の原因として、無理なダイエットが挙げられます。

無理なダイエットにともなって栄養不足状態に陥ると、髪の毛が成長するための栄養が不足し、結果として休止期脱毛のリスクが増すのです。

抜け毛の予防方法について

女性に見られる抜け毛や薄毛は男性とは異なり、遺伝が原因となっているケースがそれほど多くありません。

そのため、日常の生活習慣などを見直すことで、抜け毛を予防することが期待できます。

抜け毛の予防法としては、次のようなことが挙げられています。

  • 頭皮に優しいシャンプーを使うことで、抜け毛を予防することが期待できる
  • 頭皮マッサージによって血行を促進し、頭皮環境を改善することがおすすめ
  • 生活習慣の見直しによって抜け毛を予防することが期待できる
  • また、シャンプーの際に次のようなことを行うことで、さらに抜け毛の予防効果を高めることが期待できます。

    おすすめの抜け毛の予防方法

    シャンプーによる予防法

    女性に見られる抜け毛が、普段使っているシャンプーによって起こっている可能性があるといったら驚かれるでしょうか。

    実は、市販のシャンプーには、髪の毛や頭皮にとって有害な成分が含まれていることも少なくありません。

    そもそも、市販のシャンプーは頭皮や髪の毛の洗浄を目的としており、スカルプケアは目的としていません。

    強力な洗浄成分が含まれており、継続的に使用することで、徐々に頭皮下強が悪化してしまいます。

    そのため、抜け毛を予防するためには、市販のシャンプーを薬用シャンプーや育毛用シャンプーに替えることがおすすめです。

    頭皮マッサージをする

    シャンプーをする際、頭皮マッサージを行い、血行を促進することがおすすめです。

    抜け毛の原因は実に様々ですが、頭皮環境が悪化することで、抜け毛のリスクを増すことが少なくありません。

    健康な髪の毛が育つためには、その土壌となる頭皮も健康であることが重要です。

    頭皮マッサージによって血行を促進し、頭皮環境を改善することで、抜け毛のリスクを減らすことに繋げられます。

    ブラッシングをする

    シャンプー前にブラッシングをする事で、汚れを落としたり、髪の毛のもつれを解消したりすることができます。

    通常、お湯で頭皮を洗うだけで、大半の汚れは落ちてしまうものですが、ブラッシングをすることでさらなる効果が見込めます。

    それらによりシャンプーの必要量が減るため頭皮ケアにもつながります。

    また、ブラッシングにより髪の毛のもつれを解消することによりシャンプーの際に髪の毛が引っかかり無駄に抜けてしまうリスクが減らせます。

    食生活を見直す

    私たちの身体は日々の食事から作られており、髪の毛に関しても例外ではありません。

    髪の毛が健康に育つためには、髪の毛の主成分であるタンパク質が必要ですし、頭皮環境を整えたり、血行を促進したりする働きが期待されるビタミンやミネラルの摂取も欠かせません。

    睡眠習慣を見直す

    私たちの髪の毛は、睡眠中に毛母細胞が分裂することで成長しています。

    抜け毛を予防するためにも、睡眠時間をしっかりと確保し、睡眠の質を高めることが重要です。

    抜け毛の対策方法はこちら

    新宿メディカルクリニックの女性治療について

    全ての治療を受けられるわけではない

    新宿メディカルクリニックでは、男性だけでなく、女性の脱毛症治療も行っています。

    女性の脱毛症は男性とは発症機序が異なっているため、当院独自の女性に特化した治療を受けられることがおすすめです。

    男性に見られる代表的な薄毛であるAGAの場合、プロペシアやザガーロといった内服薬を使用することが基本なのですが、これらは男性ホルモンにアプローチする治療薬であるため、原則として女性の服用は禁じられています。

    そのため、当院ではミノキシジルを配合した内服薬や外用薬を利用し、女性の薄毛の治療にあたっています。

    ミノキシジルには血管を拡張し、血液の循環を促進する作用があります。

    それが頭皮環境を整え、抜け毛を予防し、発毛の促進につなげることが期待できます。

    そもそも女性の薄毛は、男性の薄毛に比べた場合、改善が見られやすいという特徴もあります。

    AGAには進行型という特徴があるため、男性の場合は治療を受け続けないと、薄毛が確実に進行してしまいます。

    女性の薄毛にはそのような特徴がないため、適切な治療を受け、セルフケアを行うことで改善が見られやすいのです。

    また、当院ではオリジナルサプリメントや育毛剤もご用意しており、自宅でもセルフケアに取り組んで頂くことが可能です。

    薄毛がある程度進行している場合、高い発毛効果が期待できるメソセラピー(グロースファクター注入療法)をおすすめするケースもあります。

    ↓↓無料カウンセリングはこちら↓↓
    ↓↓新宿メディカルクリニック公式サイト↓↓

    まとめ

    抜け毛は誰にでも見られる生理現象ですが、あまりにも多くの抜け毛が見られる場合、もしかしたら何らかの脱毛症を発症しているのかもしれません。

    抜け毛の量が以前と比べて明らかに増えている場合や、髪の毛のボリュームが減少していている場合、注意が必要となります。

    薄毛というと男性の問題だと捉えられがちですが、女性であっても出産やストレス、更年期にともなうホルモンバランスの変化、過度のダイエットなど、様々な原因によって脱毛症を発症する可能性があります。

    ただ、女性の薄毛は徐々に進行するため、自分では脱毛症なのか判断が付かないこともあると思います。

    そんな時には当院の無料カウンセリングをお試しください。

    こちらから無理に治療をおすすめすることは一切ありませんので、どうぞご安心してなんでもご相談ください。

    ↓↓新宿メディカルクリニック公式サイト↓↓
    お問い合わせ
    ↓無料でカウンセラーに相談↓

    この記事に関連する記事