多くの男性を悩ませている脱毛症の1つがAGAですが、AGAは現在、専門のクリニックで治療できる時代となっており、適切な治療をおこなうことで、発毛効果が期待できます。
では、AGAの治療にはどれくらいの費用が必要となるのでしょうか。
AGA治療に関するよくあるご質問と併せて解説していきたいと思います。
目次
AGA治療は保険が適用されない
現在、AGAは専門のクリニックなどで治療できる時代となっていますが、ケガや病気とは異なり、健康保険を利用することができません。
なぜなら、薄毛の治療は審美目的でおこなわれるものだからです。
そのため、美容整形などと同じく、健康保険が適用されることはないのです。
回数・期間別|AGA治療にかかる費用
AGAは進行型の脱毛症であることから、治療をしないと確実に進行するということでした。
ただ、その際に気になるのが、AGA治療にかかる費用のことだと思います。
そこで、AGA治療をおこなう際にもっともポピュラーな手段である投薬治療をおこなった場合、どれくらいの費用が掛かるのか目安について紹介したいと思います。
期間 | 費用 |
---|---|
1回 | 1,380円~ |
1か月 | 1,380円~7,000円 |
3か月 | 9,780円~21,000円 |
6か月 | 22,380円~42,000円 |
1年間 | 47,580円~84,000円 |
上記はあくまでも目安であり、複数の治療法を組み合わせた場合、さらに費用が掛かることもあります。
また、クリニックによって費用は異なります。
AGA治療が完治するまでの全額いくら?
AGAを治療する際に気になることの1つが、完治するまでにどれくらいの費用が必要となるのかということだと思います。
結論から申し上げますと、AGAには原則として完治するという概念がありません。
そのため、どれくらい費用が掛かるのかもはっきりと申し上げることはできないのです。
治療別|AGA治療にかかる費用について
先ほどAGAのもっともポピュラーな治療法が投薬治療であることについて触れましたが、専門のクリニックでは投薬治療以外にもさまざまな治療法を用いて、AGAの改善に取り組んでいます。
そこで、主な治療法と費用について紹介したいと思います。
内服薬の費用
日本で用いられているAGAの治療薬には、厚生労働省によって認可された有効成分であるフィナステリド、デュタステリド、およびミノキシジルが用いられています。
それぞれについて簡単にみていきたいと思います。
プロペシア
プロペシアは日本でもっともはやく用いられたAGA治療薬で、現在でももっともポピュラーな治療薬として知られています。
プロペシアの有効成分であるフィナステリドには、抜け毛を誘発する有害なサイトカインの産生を抑止する働きがあります。
国内ではプロペシアの特許期間が過ぎているため、いろいろなメーカーからプロペシアのジェネリック(後発医薬品)が販売されています。
正規品のプロペシアは、1ケ月あたり8,000円程度です。
プロペシアのジェネリックは、1ケ月あたり4,000円程度です。
ザガーロ
ザガーロは2016年に国内での販売が始まった比較的新しいAGA治療薬で、プロペシアよりも高い発毛効果が期待されることから、AGAに悩まされている男性にとっては明るい材料となっています。
正規品のザガーロは、1ケ月あたり10,000円程度で提供されています。
また、ザガーロの有効成分であるデュタステリドを配合した治療薬は、1ケ月あたり7,000円程度です。
ミノキシジル
ミノキシジルには血管を拡張し、血液の循環を促す働きがあります。
そのため、プロペシアやザガーロと併用することで、より効率的に有効成分を頭皮へと送り届けることが可能となります。
プロペシアやザガーロの効果を高める目的で、ミノキシジルは、1ケ月あたり5,000~6,000円程度です。
外用薬の費用
当院では内服タイプのミノキシジルを利用していますが、クリニックによっては外用薬(塗り薬タイプ)のミノキシジルを利用しているところもあります。
頭皮に塗布するタイプのミノキシジルなので、内服タイプに比べると副作用のリスクが少ないのですが、内服タイプに比べると効果は下がってしまいます。
サプリメントの費用
薄毛治療専門のクリニックでは、発毛を促進し、頭皮環境を改善するため、サプリメントを利用しているところも少なくありません。
当院でもオリジナルのHrizeサプリメントを提供し、身体の栄養バランスや、頭皮の脂質バランス改善をサポートしています。
サプリメントは1ケ月あたり7,500円程度です。
注入治療の費用
頭皮下に髪の毛の成長に必要な成分(グロースファクター)を注入することで、早く発毛効果を実感することが期待できます。
成長因子注入治療
成長因子注入療法は、髪の毛の成長にとって必要な成分(グロースファクター)を、特殊な針を用いて頭皮下へと注入する治療法です。
費用は薄毛の範囲によって異なりますし、クリニックによってもまちまちです。
HARG治療
HARG療法は、オリジナルのHARGカクテルを頭皮下に注入する治療法です。
成長因子注入療法よりもやや高額であることがネックとなっています。
メソセラピー
メソセラピーは、何らかの有効成分を頭皮下へと注入する治療法の総称です。
AGAの改善目的でおこなわれるメソセラピーのことを、特に毛髪再生メソセラピーと呼ぶこともあります。
育毛の費用
育毛は発毛と異なり、生えてきた髪の毛を強く・太く育てることが目的となっています。
新宿メディカルクリニックでは育毛をサポートするため、成長因子育毛剤(注入療法で用いる成分配合)を22,000円(税込)です。
AGA治療に関するよくある質問
AGA治療をおこなうにあたって、多くの方からご質問を頂くことがあります。
そこで、よくあるご質問をまとめて紹介したいと思います。
クリニックによって治療費が異なる理由
冒頭で述べたように、AGAには健康保険が適用されません。
そのため、治療費や薬代、カウンセリング料金、検査料金など、クリニックの方で自由に設定できるのです。
内服薬だけでも効果はあるの?
AGAを発症するそもそもの原因は、抜け毛を誘発する有害なサイトカインが産生されることにあります。
サイトカインは、男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロンが、男性ホルモン受容器と結合することで産生されます。
AGAの治療薬であるプロペシアやザガーロには、体内の酵素の働きに干渉し、ジヒドロテストステロンの産生を抑止する作用があります。
そのため、AGAを発症している場合、内服薬を服用するだけでも抜け毛を抑止し、発毛を促進する効果が期待できます。
ただ、プロペシアやザガーロと併せてミノキシジルを用いたり、育毛剤を利用したりすることで、さらに発毛効果を高めることが期待できます。
注入治療の治療時間は?
HARG療法の場合、施術に40分程度かかるケースが多いようです。
メソセラピーの方もおよそ30分と、治療時間にはそれほど違いがありません。
副作用が出る薬は?
AGA治療をする場合に用いられる治療薬のうち、プロペシアとザガーロにはリビドーの減退や勃起機能不全、射精障害といった男性機能低下のリスクがあります。
外用薬タイプのミノキシジルにはほとんど副作用のリスクがありませんが、内服タイプのミノキシジルの場合、心臓への負担を増すリスクがあります。
いずれにせよ、医師の指導下で治療薬を利用することが肝心です。
まとめ
AGAは進行型の脱毛症であるため、根気強く治療していくことが重要です。
最初に集中して発毛効果の高い治療をおこない、徐々に現状を維持する治療へと切り替えていくことがおすすめです。
治療に関する疑問や、費用に関するご質問は、無料カウンセリングで承っております。
皆様のご予算に応じた治療法を提案しておりますので、なんでもお気軽にお問い合わせください。